Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際文化1(International Culture 1) 松山 典正
1年 前期 総合基礎科目選択 2単位
【地域・前】 17-1-0704-4460

1.
授業の概要(ねらい)

多和田葉子氏はドイツ在住の小説家である。今回、テクストとする『言葉と歩く日記』は、氏のエッセイであり様々な言語や文化に触れながら、小説家である多和田氏らしいユーモアにあふれる。そこへ蛇足ながら私に解説や意見を加え、講義を進めていく。

2.
授業の到達目標

多和田葉子『言葉と歩く日記』を読み、多和田氏の国際的な視点から見た様々な事柄を通じ、様々な異文化やそれにまつわる問題について理解を深め、自分の意見をレポートへ書く。

3.
成績評価の方法および基準

出席50%、レポート50%

4.
教科書・参考書

多和田葉子『言葉と歩く日記』(岩波新書、2013年)
その他にこちらで用意する資料もある。

5.
準備学修の内容

事前に予告する該当箇所を読んでおくこと。シラバスに明記するのはあくまで予定であり、追加資料を用意する場合がある。それについて復習をしてほしい。

6.
その他履修上の注意事項

情報電子工学科を対象とするクラスにおいて、この科目はJABEE対応プログラムの選択必修科目、学習・教育到達目標中項目1-1に対応する科目となります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
自己紹介、講義の説明
【第2回】
『言葉と歩く日記』を読む①
【第3回】
『言葉と歩く日記』を読む②
【第4回】
『言葉と歩く日記』を読む③
【第5回】
『言葉と歩く日記』を読む④
【第6回】
『言葉と歩く日記』を読む⑤
【第7回】
『言葉と歩く日記』を読む⑥
【第8回】
『言葉と歩く日記』を読む⑦
【第9回】
『言葉と歩く日記』を読む⑧
【第10回】
『言葉と歩く日記』を読む⑨
【第11回】
『言葉と歩く日記』を読む⑩
【第12回】
『言葉と歩く日記』を読む⑪
【第13回】
『言葉と歩く日記』を読む⑫
【第14回】
『言葉と歩く日記』を読む⑬
【第15回】
講義のまとめ、レポート提出
エッセイの中にある問題について、それを分析する(考える)ための枠組みを授業の中で提示する。そもそも当たり前に我々が使っている「日本語」という「母語」とは何か、言語と自己のアイデンティティを巡る問題として考えを巡らせたい。テクストはそのきっかけでもあり、分析対象でもある。テクストそのものは難解ではないが、多和田氏が当たり前に記していることから、様々な問題を取り出したい。