1. |
授業の概要(ねらい) |
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こんにち世界におけるアジア地域は、いっそう存在感と重要性を増しているだけでなく、日本との関係もより密なものとなっています。 この授業ではアジア地域の地誌と近代以降、主に19世紀以降現代に至るまでの歴史について、現在から遡って学びます。 アジア地域の歴史・文化に対する理解を深め、歴史的背景をふまえた世界認識と未来への視点を養うことを目標とします。
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2. |
授業の到達目標 |
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現代のアジア諸地域の概況や現状など基礎知識を身につけ、簡潔に説明できることをめざします。 現在の情勢にどのような歴史的経緯があるか、また「近代化」による変化について、簡潔に説明できることをめざします。 さらには現代アジアの政治・社会・国際関係を構造的にとらえなおす視点を獲得することを期待します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末試験またはレポート(50%)及び平常点(50%)より評価します。 平常点はLMSの課題履行状況や不定期のミニレポートなどから判断します。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書はとくに指定しません。 事実関係確認のための参考として以下のような世界史概説書を備えておくと良いでしょう。LMSを利用した予習・復習に役立ててください。 『市民のための世界史』大阪大学歴史教育研究会(編)、大阪大学出版会、2014年 『歴史から今を知る―大学生のための世界史講義』上杉忍・山根徹也(編)、山川出版社、2010年 『詳説世界史研究』木下康彦・吉田寅・木村靖二(編)、山川出版社、2008年 その他参照すべき文献についてはその都度紹介していきます。
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5. |
準備学修の内容 |
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講義は予習・復習を行うことを前提に行い、基本的な事実関係を確認している前提で枠組みや流れ、因果関係などやや抽象的な内容が多くなるため、概説書などを参照して基本的事項は授業時間外で確認しておいてください。 授業の進行と並行してLMSを利用したクイズを設定するので、適宜確認に役立ててください。 さらに授業のテーマを紹介された参考文献などを通じ、各自で理解を深めることを期待します。 具体的な方法については授業初回に指示します。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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この講義はパワーポイントを利用して行います。ポイントはスライドの文言を書き写すことではなく、その繋がりの説明にこそありますので、集中して自発的に講義に臨んでください。 授業時間外にも新聞・雑誌や各自関心を持った事項について図書館の本を読むなど、自主的な学習を通じ、幅広い社会的関心を養うことを希望します。 教室内では、脱帽、スマートフォンなど電子機器は使用を控え、私語を慎むなど講義の妨げにならないよう静粛にして下さい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
イントロダクション:アジアと日本のかかわり |
【第2回】 |
アジアの捉え方とその範囲 |
【第3回】 |
アジア地域の自然と地理 |
【第4回】 |
現代アジアにおける「枠組み」 |
【第5回】 |
現代アジア情勢 |
【第6回】 |
アジアの「近代」と現代世界 |
【第7回】 |
20世紀後半のアジア①ポスト冷戦と現代 |
【第8回】 |
20世紀後半のアジア②冷戦と民族独立 |
【第9回】 |
20世紀前半のアジア①ナショナリズム |
【第10回】 |
20世紀前半のアジア②帝国主義の時代 |
【第11回】 |
グローバル化とアジア①植民地の経験 |
【第12回】 |
グローバル化とアジア②「近代」の到来 |
【第13回】 |
現代的「伝統」の復興 |
【第14回】 |
アジアの「まとまり」 |
【第15回】 |
総まとめ(予定) |
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