Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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ベンチャー企業論Ⅰ(New Venture CreationⅠ) 黒崎 誠
2年 前期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・前】 17-1-0829-0198

1.
授業の概要(ねらい)

 この授業の目的は、ベンチャー企業を設立して成功させるにはどのようにしたら良いのかを学ぶベンチャー起業論です。欧米に比較して日本のベンチャー企業の成功率は、極めて低い水準に止まっています。その大きな理由とされるのが、日本では大学等の高等教育機関でベンチャーの「起業」に関する実践的な授業が行われていないためとされます。政府もベンチャー企業の育成に力をいれていますが、ベンチャーに関する基礎教育が無くては成功は無理です。一般的なベンチャー企業に関する授業でなく最終的な目標は、ベンチャー企業を成功させるための実践的な授業を目標としています。

2.
授業の到達目標

 ベンチャー企業に関連の授業が最も進んでいるアメリカのビジネススクールの授業では机上ですが、ベンチャーを起ち上げての授業が中心になっています。ビジネススクールの授業ではないのでそこまでの高度な授業は無理です。また、Ⅰの授業はベンチャーの起業に関する基礎的な学習を最大の目標にしています。このため、ベンチャー企業企業とはどのような企業なのか、ベンチャー企業を設立するにはどのようなことが必要なのかといったベンチャー企業の起ち上げに関する基礎的な知識を習得することが、到達目標です。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末に行う試験で評価します。きちんと授業に出席して勉学していないと単位の修得は、難しい試験問題になっています。

4.
教科書・参考書

 松田修一著『ベンチャー企業』日本経済新聞出版社

5.
準備学修の内容

 大学の授業は予習に2時間かけることが、前提になっています。毎回の授業が、終わった時に次の授業は、どのようなことを学習するかについて伝えておきますので、教科書はもとより授業の内容に関連する書籍や論文などを少なくも2時間以上かけて学んでおいください。大学の図書館にも関連する文献はありますが、研究室に多くの参考文献を揃えていますので訪ねてくれれば質問にお答えすると同時に文献も貸します。

6.
その他履修上の注意事項

 基礎となる経済学関連の授業をしっかりと受けること。また、新聞、経済誌などを読む習慣を身につけておいてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンス、授業の目的、方法などとベンチャー企業概論。

【第2回】
中小企業とベンチャー企業 ベンチャー企業と中小企業との違いを学びます。
【第3回】
ベンチャー企業とは何か ベンチャー企業の特性を知ってもらいます。
【第4回】
ベンチャー企業は何故必要なのか ベンチャー企業の社会的な必要性を学びます。
【第5回】
ベンチャーの歴史Ⅰ 第一次ベンチャーブームは何故失敗したのかです。
【第6回】
ベンチャー企業の歴史Ⅱ 第二次ベンチャーブームの失敗の原因を探ります。
【第7回】
起業家の条件 起業家とは何かを知ってまらいます。
【第8回】
起業家のバックグランド 起業家が育つ条件を学びます。
【第9回】
ベンチャー企業の支援体制 ベンチャーを育てるための支援について学びます。
【第10回】
エンジェルとVC この2つは最大のベンチャー支援ですので特徴を学びます。
【第11回】
エンジェルとVCの問題点 その一方、この2つは問題点もあります。利用の必要性と注意点を学びます。 
【第12回】
投資組合と地方自治体 最近多くなっている地方自治体の支援について学びます。
【第13回】
大学発ベンチャー 大学発のベンチャーの利点と問題点を学びます。
【第14回】
ベンチャー企業成功の課題 成功、失敗例を参考に学びます。
【第15回】
まとめ。これまで授業をまとめテストを行います。