1. |
授業の概要(ねらい) |
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博物館における資料を保存する意義、資料の保全、博物館資料の保存環境、及び環境保護と博物館の役割について、基礎的な理論を、おもに講義形式で進める予定です。
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2. |
授業の到達目標 |
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博物館学4では、博物館における資料の保存、保存・展示の環境、及び収蔵環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を修得することを通じて、資料の保存に関する基礎的能力を養うことができる。学芸員資格取得に必要な「博物館資料保存論」についての理論を学び、博物館見学を通して学芸員としての知識を修得できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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2/3以上の出席を望みます。平常点(10%)、期末試験(60%)、レポート(30%)によって評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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講義はパワーポイントを使用して進め、講義内容に関する資料を配布します。特定のテキストの購入は必要ありません。
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5. |
準備学修の内容 |
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博物館学1~3を履修し、復習しておいてください。博物館の資料保存の実際は、各館の所蔵する資料により異なることが多々あります。本講義では、一般的な博物館資料を中心にした話を進めますが、各自なるべく多くの博物館を訪れ、講義の際にディスカッションできるよう、資料保存に関する疑問点を明確にしておいてください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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自主的に博物館を訪れ、資料保存の観点から見学し、学芸員の立場にたって資料の保存方法を考慮する力を身につけてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
博物館資料保存論 概論 |
【第2回】 |
博物館資料保存の意義、博物館資料保護の法的保護と倫理規定 |
【第3回】 |
博物館資料の保全:資料の状態調査による現状把握 |
【第4回】 |
博物館資料の保全:資料の修復・修理 |
【第5回】 |
博物館資料の保全:資料の梱包と輸送 |
【第6回】 |
博物館資料の保存環境:環境管理①温度・湿度 |
【第7回】 |
博物館資料の保存環境:環境管理②光と照明 |
【第8回】 |
博物館資料の保存環境:環境管理③室内空気汚染 |
【第9回】 |
博物館資料の保存環境:環境管理④生物被害及びIPM |
【第10回】 |
博物館資料の保存環境:環境管理⑤屋外環境 |
【第11回】 |
博物館資料の保存環境:資料の伝統的保存方法 |
【第12回】 |
博物館資料の保存環境:被災防止と対策 |
【第13回】 |
博物館内保存施設見学 |
【第14回】 |
環境保護と博物館の役割・まとめ |
【第15回】 |
テスト・まとめ・レポート 提出 |
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