Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本史Ⅱ(Japanese HistoryⅡ) 山室 建徳
1年 後期 総合基礎科目選択 2単位
【総合・後】 17-1-1244-2052

1.
授業の概要(ねらい)

現代日本がどのような歴史的ないきさつによって成り立ったかを理解するのは、そこで生きていく人間にとって不可欠な課題です。
敗戦を境にして日本は大きく変貌しましたが、その変化をどう受けとめれば良いのかについては、未だにさまざまな解釈が対立しています。そうした多様な見方がどのような政治状況から出てきたのかを把握してもらい、各自がこの混乱状態とどう立ち向かうについて、考えてもらいます。

2.
授業の到達目標

さまざまな地域から成り立つ日本が、日本としてまとまっている所以を理解できるようにします。
今日の日本の成り立ちを、いろいろな史料を読み込んで自分なりに論理的に説明できるようにします。そのために、教師の解釈をただ受け身に飲み込むのではなく、それを批判しながら自分の見方を深める能力を養います。

3.
成績評価の方法および基準

出席と講義への理解度を確認するため、講義内容への簡単なコメントを毎回書いてもらいます。最後にレポートを提出してもらいます。講義内容を十分に理解した上で、それに対する自分の意見を論理的に整理できていることが評価基準となります。毎回のコメント(50%)と最終レポート(50%)の両方を勘案して、成績をつけます。

4.
教科書・参考書

教室で印刷教材を配布します。また、LMSに教材をPDFファイルにして掲示します。

5.
準備学修の内容

学校で教えられたり、メディアで論じられた昭和史の見通しを、各自で振り返ってください。また、関係するテレビ番組や新聞雑誌記事などを見たり読んだりしてください。
授業で扱う教材は、事前に印刷物として配布し、LMS上にPDFファイルにして載せます。これを熟読していることを前提にして、授業を行います。

6.
その他履修上の注意事項

講義形式を基本としますが、随時その内容について議論をします。臆することなく発言する訓練の場にしてください。
また、毎回書いてもらう感想・意見に対しては、授業中にできる限り教師がコメントするつもりです。最終レポートに対しても、希望する学生にはメールでコメントを送る予定です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
歴史を学ぶ意味
【第2回】
日本史を学ぶ意味
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第3回】
個性と紀年法について
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第4回】
「ポツダム宣言」の歴史的背景
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第5回】
「終戦の詔勅」から見る戦時日本の論理
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第6回】
「開戦の詔勅」と「国際聯盟脱退の詔勅」から見る日本の戦争目的
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第7回】
占領期日本における検閲と宣伝
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第8回】
「東京裁判」の意味
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第9回】
「日本国憲法」の制定過程
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第10回】
「日本国憲法」への日本の受け止め方
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第11回】
再軍備の過程
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第12回】
軍備の意味
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第13回】
特別攻撃隊の映像と遺書
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第14回】
山田風太郎『戦中派不戦日記』にみる戦時期の意識
(事前に配布した教材を熟読しておいて下さい)
【第15回】
昭和史をどう振り返るかについての議論