1. |
授業の概要(ねらい) |
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家計の所得源としての自営業所得と雇用者賃金の相違を明確にしたうえで、大多数の人が雇用者になるという現実にそくして、雇用をめぐる経済的および法的諸問題について、採用契約、労使関係、解雇、職業紹介制度などを中心に学習します。また、希望する雇用が得られない場合や、雇用が得られてもその賃金では生活できない場合などに生活を支える社会保障制度について、生活保護、失業保険制度、年金制度などの概況と問題点を学びます。
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2. |
授業の到達目標 |
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暮らしの経済Ⅰでは家計の支出面の学習をしますので、暮らしの経済Ⅱでは、家計の収入面について、雇用者としての賃金取得に関わる諸問題を中心に学習します。また、各家計の生計を支える役割を果たす社会保障制度についてふれ、どのような仕組で家計の自助努力と行政による支えが組み合わされて機能しているのかについて解説します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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理解度を確かめる意味で小テストを2~3回実施します。成績は小テスト30点、定期試験70点の合計で出します。
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4. |
教科書・参考書 |
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必要な資料は授業の中で配布します。参考文献は適宜、紹介します。
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5. |
準備学修の内容 |
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多くの学生がアルバイトの経験をもち、労使関係をめぐる法的・経済的問題点を経験していると思われます。そうした経験を入口にして、将来の勤労者生活に必要な知識を種々のルートから得ているはずです。この授業ではそうした経験を経験のままで終わらせるのではなく、整理された知識の形にしてほしいと希望しています。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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小テストの解説は学習の整理としても、定期試験の準備としても重要ですので、聞き流さないでください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
家計の収入と所得 |
【第2回】 |
雇用者と自営業者ー雇用者化の進展の根拠と限界 |
【第3回】 |
雇用関係の経済と法 |
【第4回】 |
労使関係(1)-学卒時一括採用 |
【第5回】 |
労使関係(2)-企業内労使関係 |
【第6回】 |
労使関係(3)-企業別組合 |
【第7回】 |
経済政策と政策論争 |
【第8回】 |
福祉国家ー自己責任と国家責任 |
【第9回】 |
社会主義経済の理念と現実 |
【第10回】 |
社会保険(健康保険) |
【第11回】 |
社会保険(失業保険) |
【第12回】 |
社会保険(年金) |
【第13回】 |
生活保護 |
【第14回】 |
ベーシック・インカムと労働の意義 |
【第15回】 |
まとめと定期試験 |
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