1. |
授業の概要(ねらい) |
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柔道整復師は医療専門職であり常に最新の知識と技術を持ち続けなければなりません。良い医療を提供するためには多くの情報から適切な情報を選び、読み解いて、それを臨床で応用する力が必要となります。研究者が実施した研究から情報を得るだけでなく、自らが臨床で観察したことや実施した事柄について分析する必要に迫られる場合もあると思います。したがって本授業では学術論文の構成要素、研究手法、統計、研究発表の方法の基本事項を習得することが目標です。 また、研究会または学会などの授業外で行われている研究活動に必ず参加して実際の研究活動を体験してください。
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2. |
授業の到達目標 |
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医療の高度化と国際化、社会情勢の変化にに対応できる人材となるためには、卒業後においても解決しなければならない門だ社会および柔道整復における研究の意義を説明することができる。 研究に必要な情報の収集方法を説明することができる。 研究の発表方法の違いを説明できる。 基本的な統計方法を説明できる。 論文の構成とそれぞれの内容を説明できる。 健康に関する統計的指標を理解できる。 疫学研究の基本を理解できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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成績評価は授業終了時に実施する筆記試験(80%) 研究活動体験および学会活動参加とレポート(20%)
ただし3回以上の欠席は1回につき筆記試験から5点減点する。 授業態度(私語、飲食)は1回につき筆記試験から3点減点する。 出席確認を不正に行った場合は成績評価の対象としない。
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4. |
教科書・参考書 |
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プリントを適宜配布します。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業の進行に応じて以下の点について毎週2時間以上予習および復習してください。 ○ 配布される資料を精読しまとめて理解する。 ○ 授業内容をノートに整理し直して説明できるようにする。 ○ 健康や保健、生活に関連して疑問を見つけてその調査方法を具体的に調べる。 ○ インターネットを用いて疑問を解決する事に関連した記事、研究のリストを作る。 ○ 発見した研究リストの概要をノートにまとめる。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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遅刻または早退をした(する)生徒は、メモ用紙などに学籍番号、氏名、入室または退室時間を記入してその都度本人が提出してください。20分以上の遅刻または早退は欠席扱いとします。 授業中は携帯電話を鞄の中にしまってください。 ノートを取る代わりに写真を撮らないこと。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
柔道整復と研究 |
【第2回】 |
研究の種類 |
【第3回】 |
研究と倫理、モラル、ルール |
【第4回】 |
研究のデザイン 、研究の方法 |
【第5回】 |
研究報告の検索およびみかた |
【第6回】 |
研究報告の要約 |
【第7回】 |
記述疫学 |
【第8回】 |
分析疫学 |
【第9回】 |
健康に関する統計(基礎) |
【第10回】 |
研究活動体験(研究目的の理解) |
【第11回】 |
研究活動体験(研究結果と結論の理解) |
【第12回】 |
学会等研究会参加 |
【第13回】 |
臨床における研究活動(ゲストスピーカー) |
【第14回】 |
臨床データ基づく分析および治療法(ゲストスピーカー) |
【第15回】 |
まとめ |
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