Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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産業・企業特講(Research of Industries and Enterprises) 黒崎 誠
3年 後期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・後】 17-1-1495-0198

1.
授業の概要(ねらい)

多くの学生は、企業とはどのようなのか知らないと思います。そのため企業について学ぶ「企業論」と、日本の産業はどのような特色を持ち、これからどのように発展していくのかを学ぶ「産業論」に大きく分かれます。また、自動車産業、食品工業、情報通信産業や先端産業等については、それぞれの特色や実情を知るための個別産業論として学ぶことにします。企業や日本の産業の特質を学びとることが、出来るよう授業を工夫してあります。

2.
授業の到達目標

日本には385万もの企業があります。産業は、1次から3次産業までに分けられますが、2次産業の製造業だけでも鉄鋼、化学、機械、自動車、食品、繊維などと多岐にわたっています。現在では72%の比重を占めるサービス産業は従来のような小売り、飲食等から情報通信、IT関連、教育・研究といった知識産業のウエイトを高めています。企業は、大企業、中堅企業、中小企業に大別されますが中小企業の中にはベンチャー企業として急成長するところも少なくありません。産業の実情や企業についてしっかりした知識を持って社会で活躍できる人材になってもらうことを最大の目標としています。

3.
成績評価の方法および基準

期末に実施する試験で評価します。

4.
教科書・参考書

適当な教科書がありませんので授業に必要な資料、教材などはコピーし都配布します。

5.
準備学修の内容

資料などは必要に応じて配布しますので授業の前に読んでおいてください。また、関連などを調べて少なくも2時間以上を準備学習に充ててください。

6.
その他履修上の注意事項

新聞、中でも日本経済新聞を読むようにしてください。また、エコノミスト、東洋経済などの経済専門誌も読む習慣をつけてください。これらは図書館に揃えてあります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンス 日本の産業と企業の概論。
【第2回】
企業とはどのようなものか 日本の企業の特質と日本的経営について学びます。
【第3回】
中小企業の特色と実力 自動車、新幹線など日本が世界に誇る産業を支えている中小企業の問題点と実力を学びます。
【第4回】
日本の産業構造 日本の産業は自動車、ロボットのような先端産業から競争力を失いつつある軽工業まであります。このような産業構造について学びます。
【第5回】
産業構造の変化 産業構造は、この50年間だけでも激しく変わりました。過去の経緯と今後の展望を学びます。
【第6回】
日本の産業の強みと弱点 自動車、ロボットのように世界トップの産業tがある一方で国際競争力を失いつつある産業もあります。強みと弱点について学びます。
【第7回】
国際化する産業 日本の自動車は70%以上が海外で造られています。最近では中小企業の海外進出も盛んです。国際化の進む日本産業について学びます。
【第8回】
国際化と企業の対応 国際化の進む中で企業もそれぞれの対応を迫られています。企業の国際化への対応策を検証し、学び取ります。
【第9回】
金融と証券企業 カネは経済の血液です。そのカネを取り扱う金融業と証券業の特性等について学びます。
【第10回】
サービス産業論 経済の70%以上を占めるほど大きくなったサービス産業の今後の展望などについて学びます。
【第11回】
情報通信産業論 情報通信産業は30年ほど前から発達した新しい産業ですが、21世紀の産業として脚光を浴びています。問題点と展望について学びます。
【第12回】
自動車産業論  日本は世界有数の自動車生産国であると、同時にトップレベルの技術力を有しています。その特質について学びます。
【第13回】
基礎産業論 鉄鋼、化学などは基礎産業と呼ばれ日本経済を支えています。高い技術力の秘密等ついて見なびます。
【第14回】
先端産業論 21世紀をリードするとされるIT関連、ロボットなどの産業です。日本の未来を背負う産業ですのでしっかり学んでくたざい。
【第15回】
まとめ 21世紀に生き残る産業と企業ついて学び、テストも行います。