Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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統計と社会(Statistics in Society) 津村 健太
1年 後期 総合基礎科目選択 2単位
【総合・後】 17-1-1605-4746

1.
授業の概要(ねらい)

 現代社会には、多くのデータがあふれています。例えば、毎日のように様々な調査結果が公表されていますし、病気にかかるリスクや手術・治療法の成功率なども統計的なデータの一つです。それらのデータを正しく理解し、惑わされないためには、統計や確率についての知識が欠かせません。

 この授業では、因果関係と相関関係の違いについてまなびます。また、人文・社会科学や自然科学で用いられる統計的手法(データの分析方法)のうち、初歩的なものを学びます。さらに、ビッグデータなど、社会の中でどのようにデータや統計が活用されているのか、ということについても学んでいきます。

 数学や統計になじみのない人でも統計や確率を学べるよう、基礎的な内容を扱います。

 授業は講義と演習を織り交ぜて進めていきます。また、パソコンを使って実際に分析を行います。この授業でデータを分析する力を身に付けながら、統計学の面白さを体験しましょう。

2.
授業の到達目標

 相関関係と因果関係の違いを理解する。

 検定や推定の基本的方法を身に付ける。

 データを分析し、考察できるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 期末テスト(40%)、平常点(60%)で評価します。

 平常点は、自習課題の提出や2本のレポートをもとに評価します。

 期末テストでは計算問題と語句説明などを出題します。

4.
教科書・参考書

 LMSを使用します。

 以下の書籍を教科書として使用します。この授業では、第6~10章までを扱います。
青木繁伸『統計数学を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?』化学同人

 参考書については、随時、授業中に示します。

5.
準備学修の内容

 予習として、テキストの該当箇所をあらかじめ読んできてください。読む場所は、授業中に指定します。

 また、復習のための自習課題を毎回課しますので、必ず解いてきてください。

6.
その他履修上の注意事項

 「統計学入門」を履修済みであることが望ましいですが、必須ではありません。履修していない場合は、教科書の第1~5章までの内容を自習しておいてください。

 簡単な数式を使って説明を行う箇所があります。また、数式を使って解く課題が課される時があります。

 微分積分の知識は必要ありません。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンスとイントロダクションをおこない、社会の中の統計の重要性について紹介します。
 
【第2回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
公表された調査データをもとにして、因果関係とは何か、相関関係との違いについて学びます。
 
【第3回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
ニュース等で公表された相関関係を示したデータを見て、因果関係の有無についてグループディスカッションをします。
 
【第4回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
検定とは何かについて学び、カイ二乗検定について理解します。
 
【第5回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
検定とは何かについて学び、t検定について理解します。
 
【第6回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
公表されている消費者調査等のデータについて、統計ソフトを用いて実際にカイ二乗検定やt検定を行います。
 
【第7回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
第6回で行った分析についてレポートを作成し発表と討論を行います。
 
【第8回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
得られたデータから全体の姿を推定する方法について学びます。
 
【第9回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
推定の精度に関する問題(信頼区間)について学びます。
 
【第10回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
統計を用いて予測する方法(回帰分析)について学びます。
 
【第11回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
公表されている消費者調査等のデータについて、統計ソフトを用いて実際に回帰分析を行います。
 
【第12回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
回帰分析の結果から何が言えるのかレポートにまとめます。
 
【第13回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
第12回で書いたレポートについて発表と討論を行います。
 
【第14回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
社会の中で目にする統計や、ビッグデータなどの新しいデータ活用法について学びます。
 
【第15回】
予習の内容は、上記の「準備学習の内容」を参照してください。
期末テストと、テストの解説・復習をします。