Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECO-101
経済学 I 並河 良一
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 18-1-1110-3746-007

1. 授業の概要(ねらい)

 経済学の基礎知識を、実社会の経済活動と関係づけて、感覚的に理解することができる。経済学部以外の学生でも十分に理解できるように、やさしく説明がなされる。経済・ビジネスニュースを事例にして、その背景・構図・意味について解説がなされる。
 経済学は、生産・消費・取引活動の原理を一般化して説明する学問分野である。しかし経済学は、物理学、化学などの理系の分野に比べると、学問としては未熟な分野である。経済理論は、理系の学問のような再現性がない、つまり、理論を実務に適用しても予測される結果が得られないからである。経済学は、複雑な社会を対象とすること、閉鎖系での実験を行えないことが大きな理由である。このため、経済学は、学者の遊びと評されることもある。企業に就職しても、学問としての経済学を利用する職場は極めて限られている。
 しかし、経済学による社会の「見かた」「考えかた」は、企業・官庁の実務で直面する諸問題を一般化する方法として、おおいに役に立つ。

2.
授業の到達目標

 (1) 経済学の基礎知識を理解する。
 (2) 経済学の考え方を理解する。
 (3) 時事的な経済・ビジネスニュースの背景・構図・意味を理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験による、平常点を加点する。(100%)

4.
教科書・参考書

 テキストは使わず、パワーポイントを中心に説明する。必要に応じて、プリントを配布する。参考文献は、授業の中で適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 授業の中で、経済・ビジネスニュースを採りあげて説明するので、各種メディアの日々の経済・ビジネスニュースをチェックする習慣をつけること。

6.
その他履修上の注意事項

 私語、スマートフォン等の使用、熟眠は認められない。
 授業は、知識を得るだけの場ではない。講義を聞き、自ら考え、経済・社会の事象についての見方、考え方を確立してほしい。
 パワーポイントを見て、話を聞いて、その要点をノートするという能力を涵養すること。実社会に出れば、必須の能力である。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション:経済とは
 (【第2回】以降の内容は、学習の進捗状況、学生の理解の程度などにより、採りあげる内容や説明の順番を変更することがある。)
 (毎回、かなりの時間をかけて、経済・ビジネスニュースを解説する)
【第2回】
 経済学とは
【第3回】
 消費と経済
【第4回】
 金融と経済
【第5回】
 工業と経済
【第6回】
 農業と経済
【第7回】
 雇用・就職と経済
【第8回】
 貿易と経済
【第9回】
 発展途上国と経済
【第10回】
 エネルギーと経済
【第11回】
 環境と経済(1)
【第12回】
 環境と経済(2)
【第13回】
 地域と経済
【第14回】
 歴史と経済
【第15回】
 まとめ:経済学と実社会の関係