Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CME-201
リスクと保険 I 前川 正
選択必修  2単位
【経済】 18-1-1110-4468-005

1. 授業の概要(ねらい)

 企業活動にリスクはつきものです。企業はリスクを予防・回避するだけではなく、むしろリスクに挑戦し、それによってビジネスチャンスを得たり利益をあげることもできます。企業を取り巻くリスクは複雑・高度化、さらに巨大化しており新しいリスクも次々に発生しています。まさに現代社会がリスク社会となっていることが実感されています。「リスクと保険Ⅰ」ではリスクと保険に関する制度、経済、法律、歴史、保険技術、機能など多様な視点から基礎的な概念を学習します。授業は基本的に講義形式で行います。

2.
授業の到達目標

 保険・金融の世界は非常に動きの激しい世界です。本授業で学ぶリスクと保険の基礎知識、専門用語を修得し、私たちが直面するリスクに焦点を絞り、そのリスクに対処するための仕組みをめぐる様々な知識を理解することで目まぐるしく動く世界の変化をとらえられる基本的な仕組みを理解します。その上で社会人としてアクティブに生きていける布石となってもらう事を授業の到達目標とします。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験結果及び中間レポート提出等により総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 下和田功[編]『初めて学ぶリスクと保険[第4版]』有斐閣ブックス(2014年)の内容を中心とし、かつ米山高生[著]『リスクと保険の基礎理論』同文館出版(2014年)を参考にして作成したパワーポイントの資料を基本的なテキストとして使用します。
 資料を必要とする場合は授業中に配布します。

5.
準備学修の内容

 学生の事前準備を支援する上で各授業の最後に次回授業のテーマを示しテキストの重要な用語、概念を指摘します。また各回の授業終了後に、質問コーナーを設置し学習者からの質問を受け付けます。加えて授業で使用したパワーポイントの資料を授業実施後の翌日までにLMSに登録しますので学習者の復習に役立てられるように整備します。

6.
その他履修上の注意事項

 企業を取り巻くリスクは複雑・高度化していますが、企業はリスクに挑戦することでビジネスチャンスを得ています。リスクと保険の授業ではその基本的な考え方を学びます。リスクと保険に興味のある学生の受講を期待します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション-授業の進め方、評価の基準等の概要説明
【第2回】
 リスクとは何か
【第3回】
 リスクマネジメントとは何か
【第4回】
 保険の構造と特徴(1)-構造
【第5回】
 保険の構造と特徴(2)-機能と経済効果
【第6回】
 保険契約の基礎(1)-保険取引の法的側面
【第7回】
 保険契約の基礎(2)-保険契約者と被保険者
【第8回】
 リスクに対処する諸制度(1)-保険以外のリスクに対応する制度
【第9回】
 リスクに対処する諸制度(2)-保険・金融派生商品の仕組みと機能
【第10回】
 保険の経済分析(1)-経済分析
【第11回】
 保険の経済分析(2)-逆選択
【第12回】
 保険の経済分析(3)-モラルハザード
【第13回】
 保険の歴史-損害保険と生命保険
【第14回】
 講義内容の総まとめ(1)
【第15回】
 講義内容の総まとめ(2)