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授業の概要(ねらい) |
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金融工学の基本をわかりやすく解説し、金融派生商品の仕組みについて秋季金融工学IIと合わせて1年間を通して学ぶ。 金利基本理論と確定利付証券を理解したうえで一定の条件の下で金融商品等の価格評価手法を用いて評価価格を計算できることを目指す。
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2. |
授業の到達目標 |
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①基本的な金利理論を理解して説明できること。 ②一定の条件の下、簡単の金融商品の価格付けを計算できること
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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中間小テスト(40%)と期末小テスト(40%)、それに課題への取り組み等の授業参加度(20%)で総合評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は指定しないが、講義中にプリントを配布する。 【参考書】として、下記の二冊を読んでもらいたい。 (1)『金融工学入門』(第2版) デービッド・G.ルーエンバーガー著 今野浩・鈴木賢一・枇々木規雄訳 (2)『現代ファイナンス論』(第2版) ツヴイ・ボディ、ロバート・C・マートン著 大前恵一朗訳
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5. |
準備学修の内容 |
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講義前に前回講義の配布資料をあらかじめ復習すること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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数学基本知識が必要であり、簡単であっても計算が苦手な人には向かない。 関心であれば、誰でも履修できるが、金融論・マクロ経済学等履修済の学生は、望ましい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 投資と金融市場、典型的な投資問題等の説明 | 【第3回】 | キャッシュフロー(Cash Flow)と投資(債券、株、先物、オプション等) | 【第4回】 | 基本的な金利理論(1)元本、利息、現在価値、将来価値 | 【第5回】 | 基本的な金利理論(2)内部収益率、投資評価基準 | 【第6回】 | 基本的な金利理論(3)内部収益率、評価基準、応用と拡張 | 【第7回】 | 確定利付証券(1)将来のキャッシュに対する市場評価 | 【第8回】 | 確定利付証券(2)債券の価格式、利回り・デュレーション | 【第9回】 | 復習と中間テスト | 【第10回】 | 確定利付証券(3)金利イミュニゼーション(Immunization)・コンベキシティ(Convexity) | 【第11回】 | 金利の期間構造:イールド・カーブ・期間構造・逐次現在価値計算 | 【第12回】 | 応用金利分析:資本予算・最適ポートフォリオ(1) | 【第13回】 | 応用金利分析:資本予算・最適ポートフォリオ(2) | 【第14回】 | 金利派生金融商品の紹介 | 【第15回】 | 復習と小テスト |
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