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授業の概要(ねらい) |
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グローバリゼーションの時代が学生諸君の将来に関係してくることは、日本企業がアジア市場を目指すことが当然となり、アジアで活躍できる人材が求められているということ。そこでは一定レベルの英語力を欠かせないのは当然のこととなる。その前提として現代世界の現状と、とくに世界の前大戦以後の歴史を学ぶことが不可欠。ここでは国際社会の戦後史を学び、合わせて時事英語の基礎を身につけることを主眼とします。 まずは世界の政治経済がどうなっているのか、理解を深めるのが大事。合わせて英語を情報収集のツールとして使えるよう訓練していきます。多くの学生諸君に不足しているのは、基礎的な戦後史の知識。それがないと時事英語を理解するのも難しい。英語力の問題だけではないことを理解しよう。事態の背景にある政治経済事情を解説してもらい、理解すれば、難しく思えた英文記事が身近になり、読めるようにもなる。時事英語の学習は国際情勢の理解と同時進行で行うことが大切です。そこから学校英語を離れた時事英語へアクセスできる道もみえてくるはずです。学生諸君には高い英語力をもとめませんが、高校レベルの基礎英語力があること、辞書を引くことをいとわない意欲が不可欠です。努力すれば道は開けると信じて受講してもらいたい。 前期はアメリカ、中国、ソ連ロシアを地域テーマとして学習していく。
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授業の到達目標 |
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英字新聞記事の見出しを見て、少なくとも何が論じられているか推察できるレベルには達したい。辞書をひきつつ、英字新聞記事が読めるようになるのは次の段階。まずは国際情勢の基本的な知識をしっかり確認してもらう。
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成績評価の方法および基準 |
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受講学生諸君の英語力を把握するのを兼ねて、基本的な時事英語力を問う中間試験(評価の30%)を行う。前期最終講義の最終試験では、クラスで扱った国際情勢、地域の知識を確認し、時事英語問題に取り組んでもらい(評価の70%)総合判定する。
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教科書・参考書 |
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各回の地域問題の講義では、クラスで扱うテーマをパワーポイントにまとめ、解説する。それにあたり、クラス開始前に内容をプリントアウトして配布するので、クラスノートとして活用すること。またクラスで扱う英文記事あるいは英文内容は前週に事前配布するので注意すること。
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準備学修の内容 |
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次週分の英文記事あるいはテキスト印刷物を配布するので、事前に目をとおし、できるだけ予習しておく。また配布された講義内容のパワープリント・テキストは復習教材として保存し、解説された内容、歴史上の出来事、登場人物を確認しておくこと。最終試験でそれらが設問として出題される。
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その他履修上の注意事項 |
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1、2年生は必修の実用英語の学習にはげむこと。中高の学校テキストを理解できないレベルであれば、時事英語の英字新聞を読んで理解するのは難しい。また、英語を通じ、国際情勢の理解を深めるには、基本的な国際情勢の理解が前提となるのはいうまでもない。英語の習熟も知識を深めることも、いずれも一気に高いレベルへ達するには年月を必要とする。あせらず、そこへ向かうための第一歩と考えて受講をすすめる。英語基礎力が十分でなかろうとも、真剣に学習していくチャンスにしたいと考える学生諸君を歓迎したい。 受講学生はふだんの国際ニュースやテレビ解説などを注意して視聴し、日頃から理解を深めるようにつとめてください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンスと前期講義の進め方の解説 世界の情勢を大きくつかむために、前大戦後の歴史をどう考えたらいいのか、概説する。 | 【第2回】 | アメリカ①トランプ米大統領の誕生とアメリカ 世界を変える人物か。 時事英語テキスト(テーマはその回ごとに変わる。短いパラグラフを解説。毎回行っていく) | 【第3回】 | 同上②アメリカの戦後史と大統領 | 【第4回】 | 同上③アメリカの戦後史と大統領 | 【第5回】 | 同上④アメリカの戦後史と大統領 | 【第6回】 | 映像資料を使いアメリカの現状を概観する。 | 【第7回】 | まとめと中間テスト(英語力アセスメントのための考査) | 【第8回】 | 中国の現代史① 毛沢東の中国建国宣言に至るまで | 【第9回】 | 同上②毛沢東から鄧小平まで | 【第10回】 | 同上③経済成長の中国 | 【第11回】 | 中国の世界戦略「一帯一路」の現状をしるために。映像プログラムを予定 | 【第12回】 | ソ連からロシアへ① ロシア革命が与えた衝撃 | 【第13回】 | 同上② 米ソ冷戦時代 | 【第14回】 | 同上③ ソ連崩壊の意味とロシアの今日 | 【第15回】 | まとめと最終テスト(英語問題を含む) |
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