Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-302
演習 II 伍井 和夫
必修  2単位
【経済】 18-1-1120-3396-002

1. 授業の概要(ねらい)

 取締役会の「内部統制」システム構築責任は、会社法第362条(取締役会の権限等)において明示されている。そして、この「内部統制」は、リスクベースの経営管理手法としても捉ることができる。この演習の秋期では、有価証券報告書、コーポレートガバナンス報告書、事業報告書等の主要開示資料を教材とした事例研究、グループ課題と個人課題の報告、及びディスカッションを通じて「内部統制」の理解を深める。

2.
授業の到達目標

 「内部統制」に関わる理論と実務を体系的に把握すると同時に、プレゼンテーションとディスカッションの手法を身に付ける。

3.
成績評価の方法および基準

 テキスト等の要約報告書、企業検討表、事例研究報告書、及びディスカッションへの貢献度を総合的に評価する。尚、5回を超えて欠席した者は成績評価の対象外とする。

4.
教科書・参考書

 テキスト:齋藤・蟹江 『現代の内部監査』 放送大学教育振興会 2017年
 参 考 書:町田 祥弘著 『日経文庫 内部統制の知識<第3版> 新書』 日本経済新聞出版社 2015年
      堀江 貞之著 『コーポレートガバナンス・コード (日経文庫) 新書』 日本経済新聞出版社2015年
      米澤勝著 『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか ―「会計不正調査報告書」を読む』 清文社 2014年

5.
準備学修の内容

 授業時間外の具体的な準備学習内容や課題は、LMSを通じて提示及び評価する。

6.
その他履修上の注意事項

 LMSを有効活用するため、パソコン及びインターネットの環境を整備しておくこと。おもしろおかしく(Joy & Fun)学習できるように、教員と共に工夫しよう。また、演習では、学生相互の人間関係も重要である。お互いに切磋琢磨する中で、生涯の友を得るように努めること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス:ゼミ活動の進め方。
【第2回】
1.内部統制の課題について
【第3回】
 内部統制の課題に関わる要約報告(1):会社法と金融商品取引法における内部統制の統合
【第4回】
 内部統制の課題に関わる要約報告(2):開示すべき重要な不備の報告状況
【第5回】
 内部統制の課題に関わる要約報告(3):内部統制報告制度の効率化・負担軽減策の影響
【第6回】
 事例研究1(株)ローソンの内部統制の課題
【第7回】
2.参考書「コーポレートガバナンス・コード (日経文庫) 新書」の見方
【第8回】
 コーポレートガバナンス・コードに関わる要約報告(1):構成と開示
【第9回】
 コーポレートガバナンス・コードに関わる要約報告(2):企業はどのように対応するべきか
【第10回】
 コーポレートガバナンス・コードに関わる要約報告(3):上場企業に期待されること
【第11回】
3.日本型コーポレートガバナンスについて。事例研究1 (株)ローソンの企業検討表の作成
【第12回】
 (株)ローソンの開示資料の見方
【第13回】
 外部講師招聘:(株)ローソン常勤監査役「(株)ローソンのコーポレートガバナンスについて」
【第14回】
 事例研究2 京王電鉄(株)の企業検討表の作成
【第15回】
 事例研究3 日本電気(株)の企業検討表の作成