Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:
経営学演習 I 伍井 和夫
必修  2単位
【経営学専攻】 18-1-1120-3396-009

1. 授業の概要(ねらい)

 取締役会の「内部統制」システム構築責任は、会社法第362条(取締役会の権限等)において明示されている。そして、この「内部統制」は、リスクベースの経営管理手法としても捉ることができる。この演習の春期では、テキストの要約報告書及び企業検討表の作成、報告とディスカッションを通じて「内部統制」の理解を深め、秋期の事例研究に繋げる。

2.
授業の到達目標

 「内部統制」に関わる理論と実務を体系的に把握すると同時に、実証研究に必要な統計分析手法及び論文の作成手法を身に付ける。内部統制に関わる重要な不備/欠陥の個々について是正措置及び予防措置を検討し、提案ができる。

3.
成績評価の方法および基準

 日頃の授業中の発表内容等を踏まえて、総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:齋藤・蟹江 『現代の内部監査』 放送大学教育振興会 2017年
 参 考 書:町田 祥弘著 『日経文庫 内部統制の知識<第3版> 新書』 日本経済新聞出版社 2015年
      堀江 貞之著 『コーポレートガバナンス・コード (日経文庫) 新書』 日本経済新聞出版社 2015年
      米澤勝著 『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか―「会計不正調査報告書」を読む』清文社 2014年
      千代田・鳥羽編『会計監査と企業統治』中央経済社 2011年

5.
準備学修の内容

 授業時間外の具体的な準備学習内容や課題は、LMSを通じて提示及び評価する。

6.
その他履修上の注意事項

 LMSを有効活用するため、パソコン及びインターネットの環境を整備しておくこと。おもしろおかしく(Joy & Fun)研究できるように、教員と共に工夫しよう。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス:ゼミ活動の進め方
【第2回】
1.テキスト「現代の内部監査」の見方。要約報告書の作成と発表方法
【第3回】
 内部統制に関わる要約報告の発表(1):統制環境。リスクの評価と対応
【第4回】
 内部統制に関わる要約報告の発表(2):統制活動。情報と伝達
【第5回】
 内部統制に関わる要約報告の発表(3):モニタリング(監視活動)。IT(情報技術)
【第6回】
2.上場企業の主要開示資料の見方
【第7回】
(1)上場企業ホームページの活用
【第8回】
(2)有価証券報告書。コーポレート・ガバナンス報告書
【第9回】
(3)事業報告書。決算説明会資料。アニュアルレポート
【第10回】
3.先行研究の整理のポイント
【第11回】
(1)コーポレート・ガバナンス構造の史的展開 ① コーポレート・ガバナンスの原型
【第12回】
   ② コーポレート・ガバナンスの基本型
【第13回】
   ③ コーポレート・ガバナンスの型の多様性と複雑性
【第14回】
(2)コーポレート・ガバナンスにおける執行・監督・監査の意味 ① 執行
【第15回】
   ② 監督 および ③監査