Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:MAN-314
産業・企業研究 II 小松 秀史
選択  2単位
【経営】 18-1-1120-3748-002

1. 授業の概要(ねらい)

 このコースはⅠとⅡを併せ、3部で構成されています。
 第1部は「日本の産業構造」を概観します。「日本の経済はどんな産業によって支えられているのか?」というテーマを「GDPのシェアが高いのはどの産業なのか?」「雇用者数が多いのはどの業界か?」「日本は成長を続けられるのか?」「成長のための改革をどう進めているのか?」等の分野を学ぶことにより、把握をします。
 第2部はこの産業構造のなかで、企業はどんな法律・規制、社会の要請、消費者の期待、等の枠組みのなかで活動しているのか?を学びます。
 第3部では企業を財務面から分析・評価するための技法である「財務諸表分析」を学修します。(個別の企業の財務分析をするわけではありません)この分析手法により、企業の収益性、成長性、安全性等が見えて来ます。
 Ⅰ学期は1、2部を、Ⅱ学期は3部を学修します。授業の形態は講義主体です。

2.
授業の到達目標

 皆さんが卒業して就職、或いは起業等の選択をする際に、どんな分野を選ぶのか?どんなビジネスを始めるのか?について納得できる判断ができるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業時間の一部を利用して実施する小テスト(Ⅰ学期は2回、Ⅱ学期は3回)の結果を主体に評価します。テストの実施日は、1学期は8、15回目、Ⅱ学期は5、10、15回目とします。

4.
教科書・参考書

 授業のつど、教材・プリントを配布します。
 参考文献:
  桜井久勝著『財務諸表分析』

5.
準備学修の内容

 事前に配布するノート・資料を次回の授業までに読み、疑問点・専門用語等を理解しましょう。不明な部分は次回の授業で質問し、理解しましょう。

6.
その他履修上の注意事項

 ビジネス社会では情報の質・量が極めて重要です。信頼できるメディアを通じて、質の高い情報を常に入手するようにしましょう。最近、特にネット上では「偽情報」が横溢しています。普段から情報の真偽を判断できるよう、総合的に判断できる能力を身につけ、その情報内容が社会にもたらす影響を予測し、対応策を考える癖を付けるようにしましょう。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 財務諸表の役割と仕組み
【第2回】
 貸借対照表の見方 Ⅰ(資産)
【第3回】
 貸借対照表の見方 Ⅱ(負債、純資産)
【第4回】
 損益計算書の見方 Ⅰ(構造)
【第5回】
 損益計算書の見方 Ⅱ(連結)
【第6回】
 キャッシュフロー計算書の見方
【第7回】
 会計方針の注記
【第8回】
 分析の手法と視点
【第9回】
 収益性の分析
【第10回】
 生産性の分析
【第11回】
 安全性の分析
【第12回】
 不確実性によるリスクの分析 Ⅰ(売上高の変動性)
【第13回】
 不確実性によるリスクの分析 Ⅱ(費用構造)
【第14回】
 成長性の分析
【第15回】
 債券の格付けと倒産予測への利用