Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SPS-218
スポンサーシップ概論 II 川上 祐司
選択  2単位
【経営】 18-1-1120-3838-006

1. 授業の概要(ねらい)

 「スポンサーシップ概論Ⅱ」では、「スポーツスポンサーシップ」についてSalesサイド(Sports Property)のスキルとノウハウの習得を目指す。スポーツビジネスにおける収入源の中で「スポンサーシップ」の割合は拡大している。スポーツマーケティングの本場アメリカおよび国内におけるスポーツスポンサーシップ事例を中心としたケーススタディより、その効果について検証する。さらにはSports Propertyサイドよりスポーツスポンサーシップの商品開発を試みる。

2.
授業の到達目標

 以下の業種・業務に必要なマーケティングおよびプロモーション等の基礎知識を習得する。最終的課題として、クライアントへのプロモーション提案を目指すべく、チーム側(売り手)よりスポンサーシップ商品・パッケージ製品の企画・立案し提案書を作成および発表する。
 ・スポーツチーム・リーグプロモーション担当者
 ・企業・行政プロモーション担当者
 ・広告代理店、マスコミ志望者

3.
成績評価の方法および基準

 *出席点はありません(ただし要打刻)以下より総合的に評価する(100点満点)
 ①スポンサーシップ提案書作成およぼ発表:60点満点
  課題テーマはプロチームまたはリーグ(または自身の現状の立場)におけるCorporate Sales、Sponsorship、Marketingの立場でクライアント(=お客様)の経営課題が解決できるスポンサーシップ商品を開発せよ。
 ②レポート:期中に課題レポート3回実施。30点
 ③授業内発表:10点
  発表テーマは週末に開催されたスポーツイベントの動向(ビジネス・パフォーマンス)について

4.
教科書・参考書

 テキスト:
 ・川上祐司著『メジャーリーグの現場に学ぶビジネス戦略―マーケティング、スポンサーシップ、ツーリズムへの展開―』 晃洋書房
 参考文献:
 ・拙著『オリンピックスポンサーシップ構造の功罪(その1)-東京2020オリンピックテレビプロモーションの現状と課題より-』 帝京経済学研究
 ・拙著『日本プロゴルフトーナメント開催と企業経営効果についてーLPGAツアートーナメントを事例にー』 帝京経済学研究
 ・拙著『わが国のスポーツスポンサーシップ構造と現状の課題』 帝京経済学研究
 ・拙著『スポンサーシップイベントによる企業イメージ効果と現状の課題―国内企業におけるスポサーシップ事例より―』 帝京経済学研究
 ・広瀬一郎著『新スポーツマーケティング』 創文企画
 ・George Foster, Norman O'Reilly著『Sports Business Management: Decision Making Around the Globe』

5.
準備学修の内容

 授業テキストは拙書および前日までにLMSにアップするPPTデータを使用するので必ず資料確認すること。また、当日授業では出来る限りパソコン持参でLMSにアクセスして受講すること。
 昨今の一般的スポーツビジネスに関する話題を有して授業に臨むこと。毎授業の冒頭に週末に行われたスポーツイベントの動向(ビジネス・パフォーマンス)について発表してもらいます。
 さらには国内一般紙および日本経済新聞を必読のこと。加えてSports Business Journal、またスポーツ専門サイト等より海外スポーツビジネス動向にも関心を高めること。

6.
その他履修上の注意事項

 本科目はケーススタディよりスポーツマーケティングスキルを高めるため「スポンサーシップ概論Ⅰ」の履修が望ましい。また先般のカリキュラム変更により「スポーツマーケティング概論Ⅱ」とコンテンツが一部重複しますのでご了承ください。
 また、本授業は出席することが目的ではありません(なので出席点はありません)。スポーツマーケティングにおけるスポンサーシップ理論を理解し停滞するわが国スポーツビジネスを牽引する人材育成に向けた高度なスキルとノウハウ、理論の習得が目的です。その旨を十分理解して履修するようにして下さい。
 本履修生には、「スポーツの本質」を十分に理解し、わが国のスポーツ文化発展・構築に貢献できる人材として今後の活躍を期待しています。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンおよびガイダンス
 授業の進め方、評価方法、留意点、約束事項の確認する
【第2回】
 「スポーツマネジメント」「スポーツマーケティング」について理解する
 スポーツマネジメント、スポーツスポンサーシップ、アメリカスポーツスポンサーシップ市場最新トレンドについて学ぶ
【第3回】
 スポンサーシップ構想について理解する
 スポンサーシップ市場、スポンサーシップビジネス構造、スポンサーシップ商品価値について学ぶ
【第4回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ①
 スタジアムビジネスとスポンサーシップ動向(メットライフスタジアム、AT&T Park、東京ドーム他)について学ぶ
【第5回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ②
 米国4大スポーツリーグスポンサーシップ戦略について学ぶ(1)
【第6回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ③
 米国4大スポーツリーグスポンサーシップ戦略について学ぶ(2)
【第7回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ④
 NCAA・Collegeのスポンサーシップ戦略について学ぶ
【第8回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑤ プロスポーツチームスポンサーシップについて理解する
 ニューヨークヤンキース・サンフランシスコジャイアンツのスポンサーシップ戦略について学ぶ
【第9回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑥ 国内プロスポーツチームについて理解する
 川崎フロンターレのスポンサーシップ戦略について学ぶ
【第10回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑦ 国内スポーツ組織について理解する(1)
 日本サッカー協会におけるスポンサーシップ戦略(ゲスト講師授業)について学ぶ
【第11回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑧ 国内スポーツ組織について理解する(2)
 国内女子プロゴルフツアー(LPGA)、プロゴルファー契約について学ぶ
【第12回】
 スポンサーシップ・ケーススタディ⑨ 国内スポーツイベントについて理解する
 国内イベントスポンサーシップの現状と課題(箱根駅伝、出雲駅伝、全日本実業団駅伝)について学ぶ
【第13回】
 スポンサーシップ・インベントリと商品価値について学ぶ
 スポンサーシップメリット、価格設定の考え方について学ぶ
【第14回】
 オリンピックスポンサーシップについて理解する
 オリンピックスポンサーのプロモーションの現状分析する
 年末年始スポーツ動向を予測する
【第15回】
 まとめおよびスポンサーシップ開発・提案(発表)
 プロチームまたはリーグ(または自身の現状の立場)における①Corporate Sales、②Sponsorship、③Marketingの立場でクライアント(=お客様)の経営課題が解決できるスポンサーシップ商品を開発せよ。