Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECP-214
日本の産業 II 武田 基秀
選択  2単位
【経済】 18-1-1120-4092-004

1. 授業の概要(ねらい)

 ≪『商』の思想とノウハウ:後期事例:近江商人等商家の遺産、『商』の成長企業≫
 本授業は、前期に続き、産業・企業・ビジネスパーソンにとって基本的な大切なことを学習の対象にします。現代グローバル社会・組織を健全に運営し、又、その中で良く生きるため、重要な資産・ノウハウである『商』の思想とノウハウを勉強します。
 後期では、近江商人が継投した『商』の思想とノウハウ及びその遺産等、並びに現在の『商』の成長企業の事例を学習します。更に、社会経済活動の第二次及び三次産業の成長企業に事例を拡大し、『商』の思想とノウハウについて分析的に学習します。
 これらの知識を得て、日本の社会経済の課題である第二次産業のグローバル競争への対処並びに公共サービスも含む第三次産業の健全な成長・効率化・高度化に貢献するための技術として習得します。

2.
授業の到達目標

 ① 『商』の良き思想とノウハウを事例学習から理解し、その内容と活かし方を説明できること。
 ② 現代グローバル社会・組織を健全に運営するために、重要な資産・ノウハウである『商』の思想とノウハウを学習し、より良く生存していく事業の経営技術として説明ができること。
 ③ 『商』の思想とノウハウを学び、各自のキャリア形成に生かし、チャレンジスプリットと柔軟性を持て自己形成及び成長できるような考え方をもつこと。

3.
成績評価の方法および基準

 授業で提示する課題に対するレポートの提出結果及び最終レポートによる試験(40%)。授業での発表・ディスカッションへの積極的な参加と貢献(30%)。出席等授業態度にみられるdiscipline(訳注:決められたことをそれが辛かろうが妥協せずに実行する強い姿勢・自制心・自己鍛錬)(30%)。これらを総合して評価します。

4.
教科書・参考書

 以下は参考書。
 『近江商人の経営』 (小倉榮一郎著、サンブライト出版)
  注)以下『私の履歴書』 関連資料は配布(コピー)乃至はLMS掲載をする予定
 日本経済新聞編 『私の履歴書経済人第17巻 吉田忠雄(吉田工業社長)』 〈YKK〉
 日本経済新聞私の履歴書『夢を力に』 (本田宗一郎、日経ビジネス人文庫)〈ホンダ〉
 日本経済新聞 『私の履歴書 似鳥昭雄』 〈ニトリ〉
 日本経済新聞 『私の履歴書 安部修二』 〈吉野家〉
 日本経済新聞 私の履歴書 『経営はロマンだ』 (小倉昌男著、日経ビジネス人文庫)〈クロネコヤマト〉
 日本経済新聞 『私の履歴書 鬼塚喜八郎』 〈アシックス〉
 日本経済新聞 『私の履歴書 カルロス・ゴーン』 〈日産自動車〉
 『てんびんの詩』 (近江商人博物館、日本映像企画:授業で前期に視聴予定)

5.
準備学修の内容

 授業にて説明します。

6.
その他履修上の注意事項

 講義資料を掲示しますので、LMSをよく見てください。
 日本経済新聞を読むようにしてください。
 日本には多くの商家・商人の貢献・遺産を展示している施設がありますので、機会を見つけ訪問し研究してみてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 総論1 近江商人の形成・成長・進化・影響
【第3回】
 総論2 近江商人の経営
【第4回】
 総論3 『商』の思想とノウハウの原点/人、モノ、金
【第5回】
 現場から 外部招聘その1:『商』の思想とノウハウ/企業経営者経験談 
【第6回】
 『商』の思想とノウハウ/事例:ニトリ(小売業)、ローソン(小売業)
【第7回】
 『商』の思想とノウハウ/事例:吉野家(食)、アシックス(消費財)
【第8回】
 現場から 外部招聘その2:『商』の思想とノウハウ/脳科学者が見た人の特徴
【第9回】
 『商』の思想とノウハウ/事例:英国の『商』、ドイツ 『Hidden Champions』
【第10回】
 製造メーカー/『商』の思想とノウハウ  事例:日本製造業の課題と変革
【第11回】
 サービス産業/『商』の思想とノウハウ  事例:情報技術とサービスサイエンス
【第12回】
 現場から 外部招聘その3:『商』の思想とノウハウ/若手ベンチャー社長の経験談
【第13回】
 『商』の思想とノウハウ(1)/世界の商の事例と日本
【第14回】
 『商』の思想とノウハウ(2)/契約、信用、情報、人的ネットワーク、リスク、自己形成
【第15回】
 『商』の思想とノウハウ (まとめ)