Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:GGR-204
観光資源論 II 有馬 貴之
選択必修  2単位
【観光経営】 18-1-1130-3751-006

1. 授業の概要(ねらい)

 多くの地域で観光資源の活用が求められています。しかし、実際に観光資源を活用(運営・管理)するとなると、その資源をどのように見せるのか、またどのように売るのかを考える必要があります。
 本講義では「ディズニー作品」や「東京ディズニーリゾート」を中心にその特徴を考え、観光資源の活用の仕方を学んでいきます。また、現地実習などを通した体験的な学びも進めていきます。最終的には春期の観光資源論Ⅰで学んだ知識も踏まえながら、自らが観光資源や観光施設の活用法を提案できるにようになることが目標です。

2.
授業の到達目標

 本講義の到達目標は主に以下の2点です。
  ・ディズニー作品やディズニーリゾートの特徴について理解し、説明できる。
  ・観光資源や観光施設の活用方法を提案できる。

3.
成績評価の方法および基準

 成績は以下の3つで評価します。
  ・授業内レポート(ラーニング・ポートフォリオ) 40%
  ・現地実習ヘの参加とレポート 20%
  ・最終レポート 40%

4.
教科書・参考書

 テキストは特に指定しません。
 参考書
  山口有次 2015.『新ディズニーランドの空間科学−夢と魔法の王国のつくり方』学文社.
  粟田房穂 2013.『ディズニーの経営戦略早わかり』中経出版.
  ボブ・トマス(玉置悦子/能登路雅子訳)2010.
  『ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版』講談社.
  有馬哲夫 2003.『ディズニーの魔法』新潮社.
  能登路雅子 1990.『ディズニーランドという聖地』岩波書店.

5.
準備学修の内容

 本講義では、教員から提供する話の内容はディズニーの話が中心となりますが、講義内ではその内容を基にディズニー以外の観光資源でどのように活用できるか等についてワークシート(ラーニング・ポートフォリオ)を記入する時間があります。そのため、普段から実際にさまざまな観光地や観光施設に訪れ、ディズニーと同様の点、異なる点を考えてみることをお勧めします。さらに言えば、普段から身の回りのものや空間を「考えながら」眺めるようにすると良いでしょう。

6.
その他履修上の注意事項

 本講義では現地実習(土曜もしくは日曜)を行う予定です。現地実習には最大5,000円程度の費用がかかります。また、毎講義内では成績評価に関わるラーニング・ポートフォリオの記入、提出があります。これらの点を考慮してください。
 本講義は現地実習などがあるため、履修希望者が多数の場合には、履修制限(受講者の選定)を行うことがあります。そのため、必ず第1回目の授業に参加してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション    ウォルト・ディズニーの生涯
【第2回】
 観光資源を活かす素養   ウォルト・ディズニーの文化論
【第3回】
 観光資源の活用      ディズニー作品にみるアレンジ能力
【第4回】
 観光資源の維持と運営   ディズニーリゾートの経営戦略
【第5回】
 観光資源にみる社会と文化 ディズニーリゾートの社会学と文化論
【第6回】
 観光資源のストーリー   ストーリーの必要性と作成法
【第7回】
 観光資源と空間配置    ディズニーリゾートにみる空間配置
【第8回】
 観光資源のデザイン    ディズニーリゾートにみる意匠
【第9回】
 観光資源とサービス    ディズニーリゾートのホスピタリティとおもてなし
【第10回】
 観光資源と人材育成    ディズニーリゾートの運営戦略と人材育成
【第11回】
 観光資源と商品      ディズニーのマーチャンダイズと商品戦略
【第12回】
 【現地実習】
【第13回】
 現地実習のおさらい    ミッキーの十戒
【第14回】
 最終レポート作業     考察と提案
【第15回】
 まとめ
 ※ 講義の受講者数や進行状況によって、計画が変更されることがあります。