1. |
授業の概要(ねらい) |
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本講義は、サービス固有の性質、すなわち、在庫(ストック)の不可能性とその固有の性質から派生する二次的な性質を平易に説明し、それらの性質がサービス理解の難しさとなっていることを説明する. 受講生は、この講義を通じて、サービスの持つ種々の性質を正しく理解することによって、サービスに関して種々の課題や問題に対する対処のしかたを自らが考える力を見出すことが可能になる. サービスの性質の正確な理解を受講生に提供し、それによって受講生の問題発見能力と解決能力を高めることがこの講義のねらいである.
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2. |
授業の到達目標 |
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サービス固有の性質とその派生的性質を受講生に正確に理解させることを通じて、受講生のサービスにまつわる種々の問題発見能力と問題解決能力を高めることがこの講義の到達目標である.
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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成績の評価は、期中のテストと期末試験の2点によって行う.ただし、この講義の回数は15回であるが、その三分の一以上の欠席をした受講生の評価はしない.
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは使用しないが、毎回プリント受講生には配布する.ただし、欠席者には、原則として、配布しない. 参考書:井原哲夫 著『サービス・エコノミー』東洋経済新報社
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5. |
準備学修の内容 |
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この講義の理解には、受講生は受講前の事前学習と受講後の復習に少なくとも1時間ずつを当てることが必要である.
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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受講生には、これまでに見聞きしたことがないような言葉や専門用語が出てくると思うが、それらについては、受講生自らがインターネットや書物を手掛かりに、正確に理解しておくことが必要である.
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 受講に際してのオリエンテーションと受講上の注意事項の説明 | 【第2回】 | 日本のサービス産業の過去と現在を統計を用いてみる | 【第3回】 | サービスの固有の性質とは何か:この固有の性質がサービスの種々の派生的性質を生じさせる | 【第4回】 | サービスは輸送ができない:なぜか | 【第5回】 | サービス価格はモノのそれと比較して上昇率が高くなる傾向が強い | 【第6回】 | なぜサービスの生産と消費は同時に行われるのか | 【第7回】 | 講義のこれまでのまとめと中間テストの実施 | 【第8回】 | サービス産業は、競争が激しくなるにもかかわらず、なぜ集中して立地するのか:集積の利益とは | 【第9回】 | サービスは消費者が購入したいと思ったときに購入しにくいのはなぜか | 【第10回】 | 多くのサービス業はなぜ日曜・祭日に営業するのか | 【第11回】 | 多くのサービスの価格は、なぜ購入時間、購入曜日、購入季節等によって異なるのか | 【第12回】 | サービスの購入には、モノと違い、需要時間の振り替え費用が必要なのはなぜか | 【第13回】 | サービスに過剰需要と過剰供給が発生しやすいのはなぜか | 【第14回】 | サービスの過剰需要・過剰供給を解消する方法は存在するか | 【第15回】 | 講義のまとめと期末試験の準備 |
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