1. |
授業の概要(ねらい) |
|
この演習は,観光関連産業の経営戦略について,これまでの研究成果に基づき,受講生と議論をしながら,受講生の観光経営戦略について,受講生の今後の研究の糧になるように授業を進めたい.特に,この演習では,下記のテキストを受講生の輪読によって,「観光経営戦略」の内容について議論を深めていきたいと考えている. 受講生が「観光経営戦略」とはいったい何を意味し,その研究範囲とは何かを理解し,そしてこれまでどう研究されてきたのかを受講生に理解できるように授業を進めたいと考えている.「観光経営戦略」とはいったい何を意味し,その守備範囲はどのようなものか,そして先行研究としてはどのような研究が存在しており,その研究内容とはどういうものであったのかについて興味を持ち,この研究をしてみたいと考えている大学院生の受講を期待する.
|
2. |
授業の到達目標 |
|
「観光経営戦略」とは一体何を意味し,その研究の方法とはどういったものか,そしてその守備範囲はどういったものかを受講生に理解させ,受講生の今後の研究の糧になるように指導することがこの演習の到達目標である.
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
成績は,受講生のディスカッションへの参加と各自のプレゼンテーションの内容によって評価する.前者と後者のウエイトはそれぞれ50パーセントである.
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教科書:J.トライブ 著 大橋 他訳『観光経営戦略:戦略策定から実行まで』同友館 2007年.
|
5. |
準備学修の内容 |
|
予習・復習の励行とテキストで利用されている文献の中から受講生が読むべき文献を指示するので,その文献は必ず読んでおくこと.
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
特になし
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | この演習のためのオリエンテーションと演習の進め方についての説明 | 【第2回】 | 観光とは何か:観光の定義 | 【第3回】 | 戦略とは何か:戦略についてのいくつかの考え方 | 【第4回】 | 戦略は企業経営および観光関連企業経営にとって重要 | 【第5回】 | 観光経営戦略の範囲とは | 【第6回】 | 観光企業の目的とは何か | 【第7回】 | 観光関連企業は目的達成のためにどのような戦略をとるのか | 【第8回】 | 観光関連企業は単に一般の企業と同様に利潤の最大化が目的か | 【第9回】 | 観光関連企業の過度の利潤追求と当該期企業の社会的目的の間にはトレード・オフは存在しないのか | 【第10回】 | 観光関連企業のステークホルダーとは | 【第11回】 | ステークホルダー間の相互関係 | 【第12回】 | ステークホルダー間の力関係 | 【第13回】 | 観光関連企業の文化的環境と当該企業の目的達成の間の関係 | 【第14回】 | 観光関連企業自体の組織文化 | 【第15回】 | この演習のまとめと今後の研究の方向性を展望する |
|