Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ECP-201
国際観光論 I 栗木 敏男
選択  2単位
【観光経営】 18-1-1130-4902-036

1. 授業の概要(ねらい)

 現在の日本は少子高齢化・出生率減・長寿化、経済の疲弊・制度の経年劣化に直面している中、訪日外国人観光客の増加による観光・地域活性化が期待される分野である。
 2006年12月には旧観光基本法が44年ぶりに全面改正され、観光立国推進基本法が成立した。2007年6月には観光立国推進基本計画が閣議決定された。2008年10月には観光庁が設立され、日本の経済・社会の発展のために不可欠な国家的課題の一つとして、観光立国の実現が位置付けられた。
 2009年7月には2019年ラグビーワールドカップの日本開催、2013年9月には2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定した。更に2014年11月には地方創生関連2法が成立し、地方創生の基本理念、国・地方公共団体の責務、事業者の協力、国民の努力などが定められた。同年12月には、まち・ひと・しごと創生総合戦略が閣議決定され、2020年までの5年間の人口減少対策と地域活性化策が示された。
 2016年3月には「明日の日本を支える観光ビジョン」が発表され、2017年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」の中で、新たな観光の数値目標が示された。例えば、訪日外国人旅行者数については、2020年の目標が2015年の約2倍の4,000万人、2030年は6,000万人である。訪日外国人旅行消費額については、2020年の目標が2015年の約2倍の8兆円、2030年は15兆円である。そして2017年5月には観光ビジョン実現プログラムが決定され、現在に至っている。
 そこで観光による交流人口増加に向けて、世界の観光の現状を理解し、日本の位置づけを確認した上で、日本の観光の現状をアウトバウンド・インバウンド、さらに、国内観光の面から考察する。

2.
授業の到達目標

 観光の専門用語を理解し、観光に関する基礎知識を修得する。その上で日本の観光の現状を把握し、考察力を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 中間テストと期末テストを実施し、累積成績によって評価する。
 それぞれの評価割合は20%、80%とする。
 テストの実施期日や実施方法については授業の中で知らせる。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない。適宜資料を配付する。
 参考資料
  「観光白書」(国土交通省HP)
  「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」(観光庁HP)
  「宿泊統計調査」(観光庁HP)

5.
準備学修の内容

 上記の参考資料を事前に読んでおくこと
 テストのための予習・復習を励行すること。

6.
その他履修上の注意事項

 社会に出てからの応用に役立つように、観光関連の基礎知識を身につけた上で観光の現状を理解し、観光に関する考察力、対処力の向上を図ることを期待している。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 世界の観光の予測、戦略
【第3回】
 観光の基本概念
【第4回】
 観光振興、現状
【第5回】
 数字で見る観光の現状
【第6回】
 数字で見る観光の現状
【第7回】
 日本の観光
【第8回】
 日本の観光
【第9回】
 日本の旅行市場
【第10回】
 日本の観光産業
【第11回】
 日本のインバウンド
【第12回】
 日本の観光資源
【第13回】
 日本の国内旅行
【第14回】
 世界遺産、ジオパーク
【第15回】
 総括