Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:MOF-202
金融論 II 二村 英夫
選択必修  2単位
【経済】 18-1-1150-4528-004

1. 授業の概要(ねらい)

 金融論Ⅰで習得した金融論の基礎知識をベースに、戦後から現代にいたる日本経済の変遷を背景に、夫々の年代の経済の環境や経済目的に対する金融システムの変化、金融政策の効果の観点等について講義いたします。種々の金融規制を持つ時代から、金融自由化、グローバル化が進み日本経済は大きく構造変化を遂げました。デフレ不況から脱却するために異次元の金融緩和政策を実施している現在の状況もしっかり検討してみましょう。

2.
授業の到達目標

 これまでの日本経済が経験してきた実情をみて金融の観点からみる視点を養ってください。将来の人生の場面において金融現象を冷静に見る目、賢明な対応を取ることができる能力を養うことが目的です。

3.
成績評価の方法および基準

 講義への出席状況(25%)、授業中に出す課題(25%)、期末テスト(50%)により総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 参考文献
 『金融読本[第29版]』、島村/中島 著、東洋経済新報社
 『入門金融 第5版』、黒田晁生 著、東洋経済新報社
 『金融政策の「誤解」』、早川英男 著、慶應義塾大学出版会
 『異次元緩和の終焉』野口悠紀雄 著、日本経済新聞出版社

5.
準備学修の内容

 毎日起こる金融経済関連のニュースに関心を持ってください。また、講義で配布された資料をもとに復習することを薦めます。

6.
その他履修上の注意事項

 金融論Ⅰと金融論Ⅱを継続して履修することが望ましい。金融論Ⅰの基礎知識が金融論Ⅱの応用編の理解を深めます。疑問があれば、授業の後、またはオフィスアワーを利用して質問して下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 戦前水準への回復期と金融の役割
【第3回】
 高度経済成長期を支えた金融規制と経済政策
【第4回】
 戦後の金融政策の光と影
【第5回】
 高度経済成長期の理論的な考え方
【第6回】
 石油ショック、円高の克服と金融政策
【第7回】
 インフレーションと失業
【第8回】
 バブルの時代(1980年代後半の経済状況)
【第9回】
 不良債権と金融再生の考え方
【第10回】
 デフレ不況と金融政策
【第11回】
 リーマンショック、東日本大震災と金融経済
【第12回】
 アベノミクスと金融政策
【第13回】
 最近の金融政策の内容と検証①
【第14回】
 最近の金融政策の内容と検証②
【第15回】
 まとめ