Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ARS-101
世界の情勢(アジア) I 玉置 知巳
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 18-1-1150-4903-024

1. 授業の概要(ねらい)

 アジアは今、急速な発展を続ける注目の地域です。
 アジアの経済発展は貧困削減を大きく進展させ、アジアの多くの途上国が、「低所得国」から「中所得国」になりました。また、いくつかのアジアの発展途上国は、ビジネス機会を求める世界の製造業やサービス産業の企業の人々から、最も有望な直接投資先とみなされるようにもなってきています。
 その一方で、アジアの途上国は、さらなる発展を遂げるためにさまざまな課題に直面している地域でもあります。経済発展を支える膨大なインフラ需要(発電所の建設や交通網の整備など)をどう充たしていくか、グローバル化の進展に伴う経済ショックや気候変動が一因ともみられる大規模自然災害への対応力をどう強化するのか、「中所得国」からさらに「高所得国」に進んでいくには何が必要か、などなど。
 世界の情勢(アジア)IおよびIIでは、このような2面性を持つアジアについて、バランスの良い理解が進むよう学習してきます。

2.
授業の到達目標

 目を見張る発展を遂げるアジアと様々な開発課題に直面するアジア。その双方の視点からアジアを理解できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 詳細は、履修状況を見て決めますが、授業への参加(出席及び議論への参画)と小レポート(50%)、期末試験の結果(50%)を総合的に勘案して、評価します。

4.
教科書・参考書

 『ベーシック アジア経済入門 新版』(日本経済新聞社)

5.
準備学修の内容

 前回の授業の復習・課題の準備を行うことで、次の授業に備えてください。

6.
その他履修上の注意事項

 日ごろから、アジアに関する報道などに関心をもって接するように心がけましょう。授業の中でも、経済紙誌等で見つけた興味深いアジアに関する記事を紹介していきます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 NIEs(韓国、台湾、香港、シンガポール)の経済発展
【第3回】
 NIEs(韓国、台湾、香港、シンガポール)が直面する発展課題
【第4回】
 ASEANの中心国(インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン)の経済動向
【第5回】
 ASEANの中心国(インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン)の発展課題
【第6回】
 ASEANの国々(ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ブルネイ)の経済動向
【第7回】
 ASEANの国々(ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ブルネイ)の発展課題
【第8回】
 南アジア各国(インド、ネパール、スリランカなど)の経済動向
【第9回】
 南アジア各国(インド、ネパール、スリランカなど)の発展課題
【第10回】
 中央アジア各国(カザフスタン、タジキスタンなど)の経済動向
【第11回】
 中央アジア各国(カザフスタン、タジキスタンなど)の発展課題
【第12回】
 中国の経済動向
【第13回】
 中国の発展課題
【第14回】
 アジア各国間で推進する地域協力
【第15回】
 Wrap-up:総ざらい