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授業の概要(ねらい) |
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アジアは今、急速な発展を続ける注目の地域です。 アジアの経済発展は貧困削減を大きく進展させ、アジアの多くの途上国が、「低所得国」から「中所得国」になりました。また、いくつかのアジアの発展途上国は、ビジネス機会を求める世界の製造業やサービス産業の企業の人々から、最も有望な直接投資先とみなされるようにもなってきています。 その一方で、アジアの途上国は、さらなる発展を遂げるためにさまざまな課題に直面している地域でもあります。経済発展を支える膨大なインフラ需要(発電所の建設や交通網の整備など)をどう充たしていくか、グローバル化の進展に伴う経済ショックや気候変動が一因ともみられる大規模自然災害への対応力をどう強化するのか、「中所得国」からさらに「高所得国」に進んでいくには何が必要か、などなど。 世界の情勢(アジア)IおよびIIでは、このような2面性を持つアジアについて、バランスの良い理解が進むよう学習してきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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目を見張る発展を遂げるアジアと様々な開発課題に直面するアジア。その双方の視点からアジアを理解できるようになること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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詳細は、履修状況を見て決めますが、授業への参加(出席及び授業内で実施する小レポートの提出)、期末試験の結果を総合的に勘案して、評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考書:『新貿易立国論』(大泉啓一郎 文春文庫)
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準備学修の内容 |
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前回の授業の復習・課題の準備を行うことで、次の授業に備えてください。
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その他履修上の注意事項 |
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日ごろから、アジアに関する報道などに関心をもって接するように心がけましょう。授業の中でも、経済紙誌等で見つけた興味深いアジアに関する記事を紹介し、小レポートの課題として考えていきます。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | アジア経済の最近の動向(以下、第14回までの内容は例示です) | 【第3回】 | アジア経済発展の現代史① | 【第4回】 | アジア経済発展の現代史② | 【第5回】 | アジアにおける貧困と格差の問題 | 【第6回】 | 「中所得国のわな」の問題 | 【第7回】 | 「中所得国のわな」の問題:タイに見る産業高度化について | 【第8回】 | 莫大なインフラ需要とファイナンスについて | 【第9回】 | 海外への労働移動と海外労働者送金について(南アジア) | 【第10回】 | アジア通貨危機の発生と教訓:金融地域協力の展開 | 【第11回】 | バングラデッシュに見る輸出産業育成について | 【第12回】 | 中央アジアにおける地域協力について | 【第13回】 | グローバルバリューチェーンの形成とアジアについて | 【第14回】 | アジア経済の中でも存在感を増す中国経済について | 【第15回】 | Wrap-up:総ざらい |
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