Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ARS-105
世界の情勢(中東) I 中西 俊裕
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 18-1-1150-4905-023

1. 授業の概要(ねらい)

 中東地域にはイスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒など多様な宗教、民族がひしめき、反目と和解の間を揺れ動いています。この授業では、中東地域に住む人々がどんな暮らしをしているか、同世代の学生たちは何に関心を持っているかなどの身近な話題から始めて、生活の規範として現地で深く根付いている宗教や、戦争・テロの原因ともなっている民族問題、一時は民主化推進の動きが出たものの再度強権体制にもどる傾向がみられる域内政治、石油に依存する体質があり安定しない経済の動向など、幅広い角度から中東についての基礎を学びます。日本とはかなり異質な中東の文化に一定の理解を持ち、自分なりの考えを示せるようにするのがねらいです。

2.
授業の到達目標

 中東という異質な地域の経済、政治、文化などについてポイントを押えた説明を、概略できるようになることです。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点40%(講義への参加、議論への参加、レポート提出)、定期試験の成績60%

4.
教科書・参考書

 特に指定せず毎回プリントを使用します。

5.
準備学修の内容

 新聞、雑誌、その他メディの中東に関する報道や生活に関する記事を注意して読むように心がける。

6.
その他履修上の注意事項

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション(中東地域の社会と経済について学ぶ意義)
【第2回】
 中東イスラム圏の食文化と気候・風土
【第3回】
 中東イスラム圏の服装と住居・建築
【第4回】
 中東イスラム圏の若者たち
【第5回】
 中東の民族――アラブ、ペルシャ、トルコ、ユダヤ各民族の特徴、生活・習慣などの基礎知識
【第6回】
 民族主義の時代とイスラム主義の時代
【第7回】
 70年目のユダヤ国家イスラエル
【第8回】
 分岐点に立つ中東和平とパレスチナ問題
【第9回】
 「イスラム国」(IS)は復活するか
【第10回】
 サウジアラビアとアラブ産油国(1)脱石油めざす王国の経済改革
【第11回】
 サウジアラビアとアラブ産油国(1)石油と国際政治
【第12回】
 イラン イスラム体制と経済開発
【第13回】
 トルコ 孤高の指導者が生んだ経済的混迷
【第14回】
 エジプト アラブの「中核国家」復活への経済的混迷
【第15回】
 まとめとテスト