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授業の概要(ねらい) |
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中東地域にはイスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒など多様な宗教、民族がひしめき、反目と和解の間を揺れ動いています。この授業では、中東地域に住む人々がどんな暮らしをしているか、同世代の学生たちは何に関心を持っているかなどの身近な話題から始めて、生活の規範として現地で深く根付いている宗教や、戦争・テロの原因ともなっている民族問題、一時は民主化推進の動きが出たものの再度強権体制にもどる傾向がみられる中東の域内政治、石油に依存する体質があり安定しない経済の動向など、幅広い角度から中東についての基礎を学びます。日本とはかなり異質な中東の文化に一定の理解を持ち、自分なりの考えを示せるようにするのがねらいです。
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2. |
授業の到達目標 |
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中東という異質な地域の経済、政治、文化などについてポイントを押えた説明を、概略できるようになることです。前期の成果を踏まえて、自分なりの意見を積極表明できるようになるよう目指します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点40%(講義への参加、議論への参加、レポート提出)、定期試験の成績60%
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は特に指定せず毎回プリントを配布します。参考書として『中東和平 歴史との葛藤』(中西俊裕著、日本経済新聞出版社)。
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準備学修の内容 |
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日ごろから新聞、雑誌、その他メディアで中東に関する報道や生活に関する記事を注意して読むように心がけ、予習、復習に努めること。
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その他履修上の注意事項 |
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出席は最低でも6割必要。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション(中東地域の社会と経済について学ぶ意義、授業の進め方) | 【第2回】 | 感覚で学ぶ中東文化(1)映像、画像、音声などで中東の文化に理解を深める | 【第3回】 | 感覚で学ぶ中東文化(2)映像、画像、音声などで中東の文化に理解を深める | 【第4回】 | 中東の風土と文化を考える アラブの音楽・文学・食文化 | 【第5回】 | 感覚で学ぶ中東の宗教(1)イスラム教 | 【第6回】 | 感覚で学ぶ中東の宗教(2)ユダヤ教 | 【第7回】 | 3つの一神教 共存と対立の歴史 | 【第8回】 | アラブ・イスラエル関係の行方 | 【第9回】 | テロが与える経済的、社会的影響 | 【第10回】 | 紛争と和解の経済学(中東の経済開発) | 【第11回】 | アラブ諸国と石油 「脱石油」の難しさ | 【第12回】 | 中東の格差問題(世界における中東諸国の経済的地位) | 【第13回】 | 日本と中東(エネルギー、開発援助・投資、文化交流) | 【第14回】 | 総論、質疑 | 【第15回】 | まとめとテスト |
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