Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:
民法研究 II 北見 良嗣
選択  2単位
【法学研究科】 18-1-1210-0179-010

1. 授業の概要(ねらい)

 民法の理解を深めるためには、判例・学説が示す様々な見解を検討することが有益です。この授業では、学生による報告を中心にして、主要なテーマに関する判例・学説を整理することにより、民法の体系的理解を深めることを目的とします。
 必要に応じ、商法、金商法の領域をも垣間見ることにします。

2.
授業の到達目標

 後期は、民法学修の一環として、家族法(相続法)を取り上げます。また適宜、話題性の高い判例等も取り上げます。

3.
成績評価の方法および基準

 割り当てられたテーマに関する報告を総合評価します。

4.
教科書・参考書

 テキスト:千葉恵美子ほか『Law Practice 民法Ⅲ【親族・相続編】』商事法務(2015)
 参考文献:内田 貴『民法Ⅰ~Ⅳ(補訂版)』東京大学出版会
      二宮周平『家族法(第4版)』新世社(2013)
      法制審議会『相続法改正 中間試案』(平成28年6月21日発表)他

5.
準備学修の内容

 個別報告により授業を進めるので、その準備をしっかりやっておくよう心掛けて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 学生による毎回の報告が授業の核となります。各回の報告者が責任を持って報告することにより、はじめて授業が成り立つと理解して下さい。テキスト以外の文献も参照して、自分の理解を深めるとともに、聞いている人が理解できるようなプレゼンテーションを心がけて下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
 教員説明
【第2回】
 教員説明
【第3回】
 LPⅢ設問26 共同相続人に対する相続回復請求権
【第4回】
 LPⅢ設問30 代襲相続・代襲遺贈・「相続させる遺言」と代襲
【第5回】
 LPⅢ設問32 相続人の不存在と特別縁故者
【第6回】
 LPⅢ設問33 熟慮期間の経過と法定単純承認
【第7回】
 LPⅢ設問34 相続と登記ー相続分指定の場合
【第8回】
 LPⅢ設問35 金銭債権の相続
【第9回】
 LPⅢ設問37 共同相続と遺産建物の使用関係
【第10回】
 LPⅢ設問40 遺産分割協議と解除
【第11回】
 LPⅢ設問41 遺言の解釈ー後継ぎ遺贈
【第12回】
 LPⅢ設問43 「相続させる」旨の遺言
【第13回】
 LPⅢ設問44 遺言執行者の地位と権限
【第14回】
 LPⅢ設問45 遺留分における基礎財産の算定
【第15回】
 LPⅢ設問47 遺留分減殺請求と価額弁償
 まとめ