1. |
授業の概要(ねらい) |
|
秋期は、刑事政策の諸問題を取り上げます。具体的には、高齢者犯罪や薬物犯罪(または組織犯罪)、ストーカーやドメスティック・バイオレンス等をテーマとして、各犯罪の実態と対策を検討します。 授業全体を通じて、活発な意見交換を行いながら、「更生とは何か」について深く考えます。 秋期の最後には、各自が興味を持った(刑事政策または少年法の)テーマについて、調査・報告をしてもらいます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①個人ないしグループで積極的に調査を行い、適切な資料をもとに、その成果を発表できる。 ②非行や犯罪を取り巻く状況を理解し、加害者側、被害者側、一般市民、司法・行政機関、報道機関等、それぞれの立場に配慮した議論ができる。 ③ゼミ生一人一人が「更生とは何か」という問いと真摯に向き合い、多様な意見を尊重しつつ、自分なりの考えを述べることができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
報告の内容とゼミへの貢献度によって評価します。評価配分の目安は、報告の内容(プレゼンテーションやレポート等の中身)が50%、ゼミへの貢献度が50%です。ゼミへの貢献度は、課題に取り組む姿勢や議論への参加状況、ゼミ活動への協力等によって総合的に判断します。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキストとして、以下をお勧めします。 守山正・安部哲夫『ビギナーズ刑事政策 第3版』成文堂(2017) また、刑事政策に関する参考書として、以下をお勧めします。 太田達也『仮釈放の理論-矯正・保護の連携と再犯防止』慶應義塾大学出版会(2017) 朴元奎=太田達也編『リーディングス刑事政策』法律文化社(2016年) 太田達也『刑の一部執行猶予-犯罪者の改善更生と再犯防止』慶應義塾大学出版会(2016)
|
5. |
準備学修の内容 |
|
ゼミで発言しやすくするために、日頃からゼミ生どうしで話し合う機会を持つと良いでしょう。各自で楽しく予習・復習する工夫をしてください。少しずつ論文検索の仕方や統計資料等の読み方を覚えましょう。新聞やニュース等も気にして見てください。図書館を大いに活用しましょう。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
①春期の「犯罪学」及び秋期の「刑事政策」を履修している前提で進めます。 ②積極的な発言や意見交換を期待しています。プレゼンテーションやディスカッションの際には、発言を行う側だけでなく、それを聴く側の態度も大切です。相手の意見に耳を傾け、尊重しつつ、自分の意見を述べる力を養いましょう。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーション(秋期の進め方) | 【第2回】 | 刑事政策とは何か | 【第3回】 | 高齢者犯罪に関するQ&A | 【第4回】 | 高齢者犯罪の現状と課題 | 【第5回】 | 薬物犯罪/組織犯罪に関するQ&A | 【第6回】 | 薬物犯罪/組織犯罪の現状と課題 | 【第7回】 | ストーカー・ドメスティックバイオレンスに関するQ&A | 【第8回】 | ストーカーの現状と課題 | 【第9回】 | ドメスティック・バイオレンスの現状と課題 | 【第10回】 | 学生による報告① | 【第11回】 | 学生による報告② | 【第12回】 | 学生による報告③ | 【第13回】 | 学生による報告④ | 【第14回】 | 学生による報告⑤ | 【第15回】 | 秋期のまとめ |
|