Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-302
法律学演習 II 堀田 晶子
必修  2単位
【法学】 18-1-1210-3290-004

1. 授業の概要(ねらい)

 秋期は、刑事政策の諸問題を取り上げます。具体的には、高齢者犯罪や薬物犯罪(または組織犯罪)、ストーカーやドメスティック・バイオレンス等をテーマとして、各犯罪の実態と対策を検討します。
 授業全体を通じて、活発な意見交換を行いながら、「更生とは何か」について深く考えます。
 秋期の最後には、各自が興味を持った(刑事政策または少年法の)テーマについて、調査・報告をしてもらいます。

2.
授業の到達目標

 ①個人ないしグループで積極的に調査を行い、適切な資料をもとに、その成果を発表できる。
 ②非行や犯罪を取り巻く状況を理解し、加害者側、被害者側、一般市民、司法・行政機関、報道機関等、それぞれの立場に配慮した議論ができる。
 ③ゼミ生一人一人が「更生とは何か」という問いと真摯に向き合い、多様な意見を尊重しつつ、自分なりの考えを述べることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 報告の内容とゼミへの貢献度によって評価します。評価配分の目安は、報告の内容(プレゼンテーションやレポート等の中身)が50%、ゼミへの貢献度が50%です。ゼミへの貢献度は、課題に取り組む姿勢や議論への参加状況、ゼミ活動への協力等によって総合的に判断します。

4.
教科書・参考書

 テキストとして、以下をお勧めします。
  守山正・安部哲夫『ビギナーズ刑事政策 第3版』成文堂(2017)
 また、刑事政策に関する参考書として、以下をお勧めします。
  太田達也『仮釈放の理論-矯正・保護の連携と再犯防止』慶應義塾大学出版会(2017)
  朴元奎=太田達也編『リーディングス刑事政策』法律文化社(2016年)
  太田達也『刑の一部執行猶予-犯罪者の改善更生と再犯防止』慶應義塾大学出版会(2016)

5.
準備学修の内容

 ゼミで発言しやすくするために、日頃からゼミ生どうしで話し合う機会を持つと良いでしょう。各自で楽しく予習・復習する工夫をしてください。少しずつ論文検索の仕方や統計資料等の読み方を覚えましょう。新聞やニュース等も気にして見てください。図書館を大いに活用しましょう。

6.
その他履修上の注意事項

 ①春期の「犯罪学」及び秋期の「刑事政策」を履修している前提で進めます。
 ②積極的な発言や意見交換を期待しています。プレゼンテーションやディスカッションの際には、発言を行う側だけでなく、それを聴く側の態度も大切です。相手の意見に耳を傾け、尊重しつつ、自分の意見を述べる力を養いましょう。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション(秋期の進め方)
【第2回】
 刑事政策とは何か
【第3回】
 高齢者犯罪に関するQ&A
【第4回】
 高齢者犯罪の現状と課題
【第5回】
 薬物犯罪/組織犯罪に関するQ&A
【第6回】
 薬物犯罪/組織犯罪の現状と課題
【第7回】
 ストーカー・ドメスティックバイオレンスに関するQ&A
【第8回】
 ストーカーの現状と課題
【第9回】
 ドメスティック・バイオレンスの現状と課題
【第10回】
 学生による報告①
【第11回】
 学生による報告②
【第12回】
 学生による報告③
【第13回】
 学生による報告④
【第14回】
 学生による報告⑤
【第15回】
 秋期のまとめ