Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:CRL-202
刑法各論 II 堀田 晶子
選択  2単位
【法学】 18-1-1210-3290-006

1. 授業の概要(ねらい)

 刑法各論では、各犯罪類型の特徴や違いを明らかにし、その相互関係を学びます。秋期は個人法益に対する罪の中から、名誉に対する罪と財産に対する罪を中心に取り上げます。

2.
授業の到達目標

 ①各犯罪の成立要件や相互関係を理解し、具体的な例を挙げて説明できる。
 ②刑法各論の代表的な論点について、判例の立場や学説の対立を意識しながら、自分の言葉で説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 基本的に試験によって評価しますが、感想文やレポート等の課題を出すこともあります。評価配分の目安は、試験90%、授業への貢献度10%です。授業への貢献度は、課題の提出や授業態度等によって総合的に判断します。

4.
教科書・参考書

 以下のテキストをお勧めします。本には相性があるので、この中から自分に合った本を選んでください。
  大塚裕史・十河太朗他『基本刑法Ⅱ 各論』日本評論社(2014)
  井田良『講義刑法学・各論』有斐閣(2016)
  井田良・佐藤拓磨『刑法各論 第3版 -新・論点シリーズ2』弘文堂(2017)
  西田典之『刑法各論 第6版』弘文堂(2012)
  山口厚『刑法各論 第2版』有斐閣(2010)
  前田雅英『刑法各論講義 第6版』東京大学出版会(2015)
  西田典之・山口厚他『判例刑法各論 第7版』有斐閣(2018年3月刊行予定)

5.
準備学修の内容

 特に復習に力を入れてください。授業で扱ったテーマについて、レジュメやノートを読み返しながら、復習しましょう。勉強すればするほど疑問がわいてきます。疑問点が出てきたら、テキストを繰り返し読みながら、まずは自分で考えてみましょう。図書館を大いに活用してください。それでもわからない場合は、友人と議論したり、教員に質問したりすると良いでしょう。

6.
その他履修上の注意事項

 ①刑法総論をすでに履修済み、あるいは並行して履修していることが望ましいです。
 ②授業をよく聞いて、その都度レジュメに書き込むか、ノートを取るようにしてください。自分で書いて理解することが大切です。授業の内容が聞き取れなかった場合は、あやふやのままにせず、すぐに確認してください

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション-春期の復習と秋期の進め方-
【第2回】
 名誉に対する罪① 名誉毀損罪と侮辱罪の基本構造
【第3回】
 名誉に対する罪② 名誉毀損罪-公共の利害に関する場合の特例-
【第4回】
 名誉に対する罪③ 演習問題
【第5回】
 財産に対する罪① 財産犯総説・窃盗罪の基本構造
【第6回】
 財産に対する罪② 窃盗罪-占有とは何か-
【第7回】
 財産に対する罪③ 窃盗罪-占有の帰属-
【第8回】
 財産に対する罪④ DVD(窃盗症-クレプトマニア)
【第9回】
 財産に対する罪⑤ 不法領得の意思
【第10回】
 財産に対する罪⑥ 窃盗罪の保護法益
【第11回】
 財産に対する罪⑦ 窃盗罪の着手時期及び既遂時期
【第12回】
 財産に対する罪⑧ 演習問題
【第13回】
 財産に対する罪⑨ 詐欺罪の基本構造
【第14回】
 財産に対する罪⑩ 無銭飲食
【第15回】
 秋期のまとめと試験(予定)