1. |
授業の概要(ねらい) |
|
行政学Ⅱでは、行政学Ⅰの講義を踏まえ、行政と外部との関係(外部過程)という観点から、行政と議会との関係、利益団体の機能と課題、市民参加(活動)の役割と課題などについて説明するとともに、地方自治に関して、その理念と役割、国と自治体との関係、地方政治の状況などについて講義を行う。 また、インクレメンタリズムなど政策過程の理論、決定過程、実施過程などについて講義するとともに、行政改革の必要性と日本の行政改革の歴史について説明を行う。さらに、日本の行政改革の現状と課題についても講義を行う予定であり、特に公務員を目指す学生には受講を勧めたい。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①議会と行政、市民と行政など行政の外部過程について基本的な知識を得る。 ②地方自治の理念と役割、国と自治体との関係、地方政治の現状について理解できる。 ③政策過程の理論と実態について基礎的な知識を得る。 ④行政改革の理論と現状を理解し、課題について考えることができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
学期末試験を基本(約70%)とし、これに平常点等を加味して判定する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教科書:村上弘・佐藤満編著『よくわかる行政学 第2版』(ミネルヴァ書房、2016年) 参考書:参考書、参考文献については、授業の中で適宜紹介する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
①各回の授業内容に関する教科書の該当部分を事前に読んでおくこと。 ②新聞に目を通し、出来るだけ行政に関係する記事を読んでおくこと。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
①講義では、レジメを配付する予定である。 ②講義の内容を、レジメ、教科書で確認し、復習すること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 行政学Ⅱの講義の概要について説明するとともに、ウェーバーの官僚制論などについて学ぶ。 | 【第2回】 | ストリート・レベルの官僚制、執政制度、立法過程の実態などについて学ぶ。 | 【第3回】 | 議会過程、日本の国会、利益団体と行政などについて学ぶ。 | 【第4回】 | 市民と行政(1)――市民参加、NPO、広報・広聴などについて学ぶ。 | 【第5回】 | 市民と行政(2)――不服申立て、議会への働きかけ、司法による救済などについて学ぶ。 | 【第6回】 | 市民と行政(3)――オンブズマン、直接請求、住民投票などについて学ぶ。 | 【第7回】 | 地方自治の理念と役割などについて学ぶ。 | 【第8回】 | 国と自治体との関係(中央地方関係)について学ぶ。 | 【第9回】 | 地方自治制度改革、地方政治について学ぶ。 | 【第10回】 | インクレメンタリズムなど政策過程の理論について学ぶ。 | 【第11回】 | 課題設定、決定・実施過程など政策決定の諸段階について学ぶ。 | 【第12回】 | 政策評価、行政改革の必要性などについて学ぶ。 | 【第13回】 | 日本の行政改革の歴史などについて学ぶ。 | 【第14回】 | 日本の行政改革の現状と課題などについて学ぶ。 | 【第15回】 | 講義のまとめ、質疑などを行う。 |
|