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授業の概要(ねらい) |
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日本列島において十二支動物は、千数百年にわたって時間や方位の把握に用いられてきた。十二支の時空のシステムは数字の反復や清算ではなく、玄妙に変化する地球、太陽、月などの自然と生きものや人の関係として展開してきた。 列島に伝承された神話、物語、民俗、宗教などを考察し、個性あふれる十二支動物を導き手として、生きとし生けるものが織りなす日本文化の時空に分け入り、伝統文化と近代文化双方の知識を培いながら伝統の日本、近代日本、現代文明がはらむ課題を深く学ぶ。
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2. |
授業の到達目標 |
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日本文化への多様な視座を養い、講義・教科書の内容をふまえて自身の感想を展開し、内容の深い考察を1000字相当でまとめる思考力、文章表現力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席、授業内期末試験により総合評価 *期末試験テーマは最終講義日2週間前に発表予定
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書『日本十二支考 文化の時空を生きる』(濱田陽、中央公論新社、2017年1月刊) *春学期の近代日本文化研究Ⅰから引き続き使用し、授業、期末試験で携帯する。
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5. |
準備学修の内容 |
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教科書・講義内容を予習・復習する。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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「生きもの」をテーマに日本文化の様々な姿にふれていくため、時間をかけて一歩一歩理解を深めていって欲しい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 第二部第五章 辰—龍 激情を受けとめる/龍を失う/意味の方法 | 【第2回】 | 第二部第六章 巳−蛇 大地、海、空/いのちと環境/生きた尺度 | 【第3回】 | 第二部第七章 午−馬 日本馬の魂/時空を凝縮する/愛する理由 | 【第4回】 | 第二部第八章 未−羊 羊の影/変換力をあこがれ/ひつじの謎 | 【第5回】 | 第二部第九章 申−猿 近い親しさの畏敬/誇り高い自由/古代人の創造力の新鮮 | 【第6回】 | 第二部第十章 酉−鶏 勇敢な鶏の居るところ/たまご、ひよこ、恋するにわとり/神をも動かす声 | 【第7回】 | 第二部第十一章 戌−犬 ともに渡り、ともに生き抜く/会いたい、会えない想いを超えるとき/いつの日か花を咲かそうよ | 【第8回】 | 第二部第十二章 亥−猪 野生の猪に祈る/循環する亥/山の神としての猪 | 【第9回】 | 第三部第一章 十二支の潜在力 | 【第10回】 | 第三部第二章 世界の文化へ―未来の十二支 | 【第11回】 | 第三部第三章 文化学への関心 | 【第12回】 | 第三部第四章 存在と超越性 | 【第13回】 | 第三部第五章 復活に気づく | 【第14回】 | 試験テーマ解説 | 【第15回】 | 全体講評、教科書による授業内期末試験 |
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