Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
科目ナンバリング:JLT-208
比較文化論B II コルネーエヴァ スヴェトラーナ
選択  2単位
【日本文化】 18-1-1310-2707-002

1. 授業の概要(ねらい)

 前期の講義を受け、日本の武士、ヨーロッパの騎士、そしてロシアの貴族の規範と葛藤について学んでいく。最終的には、日本・ヨーロッパ・ロシアの軍人階級の文化の比較を通して、これらに通じる普遍的な側面と特殊な側面について考察する。具体的な題材として、江戸時代に起きた赤穂事件を取り上げ、史実としての側面と、「忠臣蔵」として語り継がれる作品としての側面に注目し、比較を交えて考察する。
 授業形態は講義を中心としているが、受講生が関心をもつテーマについては授業中、短時間のグループ議論を行う予定である。なお、講義内容は必要に応じて変更することがある。

2.
授業の到達目標

 ・本講義で取り上げた事項ついての知識を修得し他者に説明できる
 ・文化の多様性について理解を深める
 ・関心のあるテーマを選び、比較を試みる

3.
成績評価の方法および基準

 平常点(授業への積極的な参加、授業内の小レポートなど)40%、レポート60%からなる総合評価
 *出席率は3分の2以上を単位の条件とする(公欠を除く)

4.
教科書・参考書

 特定の教科書を使用せず、教員がプリントを用意し配布する。
 参考文献は講義中に随時紹介する。

5.
準備学修の内容

 講義ごとの内容を復習すること。必要に応じて、事前に配布する資料を一読し、予習すること。

6.
その他履修上の注意事項

 継続的・積極的な受講を期待する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 講義の概要、前期の復習
【第2回】
 名誉の概念
【第3回】
 武士道と名誉
【第4回】
 日本における喧嘩の歴史(喧嘩両成敗法など)
【第5回】
 喧嘩、敵討
【第6回】
 赤穂事件(1)
【第7回】
 赤穂事件(2)
【第8回】
 赤穂事件(3)
【第9回】
 映画作品にみる赤穂事件の描き方
【第10回】
 ヨーロッパの決闘(1)
【第11回】
 ヨーロッパの決闘(2)
【第12回】
 関連映画の鑑賞
【第13回】
 18~19世紀のロシアの貴族の決闘(概要)
【第14回】
 18~19世紀のロシアの貴族の決闘(原因);プーシキンの決闘
【第15回】
 総まとめ