Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:JLT-218
日本文化講読(古典文学B) II 馬場 小百合
選択  2単位
【日本文化】 18-1-1310-4913-018

1. 授業の概要(ねらい)

 『古事記』を講読します。
 『古事記』はおよそ1300年前に成立したテキストで、上・中・下の3巻からなります。ひらがなが誕生する前の時代に、すべて漢字で書かれたテキストですが、外国語としての漢文で書く『日本書紀』とは違って、『古事記』は漢字を用いて日本語を書くことを目指したものです。さらに『古事記』には100余首の歌が含まれ、物語の展開において大きな役割を担っています。
 この授業では、『古事記』の中でも特に歌を含んで成り立つ物語に着目し、『古事記』の叙述表現の特徴について解説しながら物語を丁寧に読んでいきます。
 『古事記』の上巻はいわゆる神話的物語、中・下巻は神武天皇から推古天皇までの天皇の物語ですが、前期は上巻から中巻、後期は中巻から下巻までの物語を対象とし、一年を通して『古事記』の物語の全体像をつかむことを目指します。

2.
授業の到達目標

 『古事記』の基礎的事項・物語表現の特徴について理解する。
 授業の内容を正確に理解し、興味をもった事柄について参考文献などを通して発展的に学習できる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内試験(50%)と平常点(出席状況・コメントシート・小テストなど。50%)をあわせて評価します。

4.
教科書・参考書

 テキストはプリントを用意し、参考文献は授業時に紹介します。

5.
準備学修の内容

 予習のために配布されたプリントは次の授業までに読んでおき、分からない言葉は辞書などを使って調べてくること。
 授業で配付されたレジュメも授業後に読み直し、復習しましょう。
 授業時に紹介する参考文献に目をとおし、疑問点については授業中のコメントシートなどで質問してください。

6.
その他履修上の注意事項

 授業中の質問やコメントシート等を通じて、積極的な授業参加を求めます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 『古事記』講読:中巻(5)
【第2回】
 『古事記』講読:中巻(6)
【第3回】
 『古事記』講読:中巻(7)
【第4回】
 『古事記』講読:中巻(8)
【第5回】
 『古事記』講読:中巻まとめ
【第6回】
 『古事記』講読:下巻(1)
【第7回】
 『古事記』講読:下巻(2)
【第8回】
 『古事記』講読:下巻(3)
【第9回】
 『古事記』講読:下巻(4)
【第10回】
 『古事記』講読:下巻(5)
【第11回】
 『古事記』講読:下巻(6)
【第12回】
 『古事記』講読:下巻(7)
【第13回】
 『古事記』講読:下巻(8)
【第14回】
 『古事記』講読:下巻まとめ
【第15回】
 総括と試験