Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:
カリキュラムの開発評価と実践研究 田中 壮一郎
選択  2単位
【教職大学院】 18-1-1331-3178-001

1. 授業の概要(ねらい)

 授業は、複数の教員によるティーム・ティーチングの形態で行う。
 今年度は、国立青少年教育振興機構が行っている「体験の風をおこそう」の調査結果を活用しながら学校、家庭、地域社会で行う体験活動の充実について、カリキュラムの在り方を検討する。
 具体的には、次のような内容の授業を行う。
  ①体験活動の実際とその効果を理科する。
  ②学校、家庭、地域社会で行われている様々な体験活動を調査し、その効果、実施する上での留意点等を考察する。
  ③体験活動に関する各学校の取り組み事例と評価を検討しながらカリキュラム開発の能力の伸長を図るとともに、体験活動を推進する基本構想図(グランドデザイン)の作成・発表と協議を行う。

2.
授業の到達目標

 A類学生は、体験活動にかかわる学校の実態を調査・分析することを通してし、学校、家庭、地域社会と連係した体験活動を推進するためのグランドデザインを作成できる。
 B類学生は、体験活動を推進するための新しいカリキュラムの開発を行うことができる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・授業の中での事例分析の報告(40%)及び各自作成したグランドデザイン(40%)、授業のとりくみ(20%)の内容によって評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:特定のテキストは使用しない。

5.
準備学修の内容

 ・体験活動について情報収集を行う。
 ・実習校や勤務校を中心に、カリキュラムの具体的な事例収集と分析を行う。
 ・グランドデザインの作成は、授業時間外で行うことがある。
 ・マスコミの報道に常に注意を払い、先進校等の事例収集に心がける。

6.
その他履修上の注意事項

 ・実習校や所属校における体験活動に常に関心をもち、学校が抱える課題解決の方策について考察や提案等ができるように努めること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 体験活動の理解1
 ・オリエンテーション
  子どもの心を育む体験活動
【第2回】
 体験活動の理解2
 体験活動の教育的効果の理解
  国立青少年教育振興機構の「体験の風をおこそう」の調査結果を分析し、体験活動の教育的な効果を探る。
【第3回】
 ・体験活動の理解3
  自分が経験してきた様々な体験活動を振り返り報告する。
  特に、出身校の体験活動を調査し、教育的意義を考察する。
【第4回】
 ・体験活動の理解4
  体験活動を積極的に行ている学校を訪問し、そこで行われている体験活動を調査するとともに、教育課程の中でどのように位置づけられ、実施されているか等を学ぶ。
【第5回】
 ・体験活動の理解5
  学校訪問の結果について報告し、体験活動を充実するための方策を協議する。
【第6回】
 ・体験活動を考える1
  実習校・所属校の体験活動を調査し、報告する。
  その際に、学校教育目標、教育課程との関連についても調査する。
【第7回】
 ・体験活動を考える2
  子どもの心を育む体験活動を学校、家庭、地域社会の中でどのように行うか協議する。
  特に、連携の観点から協議を行うが、その際、協議に必要な資料を持ち寄り、根拠を示しながら意見交換を行う。
【第8回】
 ・体験活動を考える。3
  学校における体験活動の推進と課題
  学校が行う体験活動にはどのようなものがあるか分類・整理するとともに、これらの体験活動を充実させるための課題、留意点等について調査し協議する。
【第9回】
 ・体験活動を考える4
  国立青少年教育振興機構講演と意見交換 演題「体験の風をおこそう」(案)
【第10回】
 ・体験活動を考える5
  講演を内容を振り返り、体験活動のまとめを行う。
【第11回】
 ・体験活動を充実させるためのカリキュラム開発1
  体験活動を推進するグランドデザインを作成するための資料収集を行う。
【第12回】
 ・体験活動を充実させるためのカリキュラム開発2
  グランドデザインの作成に向けて(私が作る体験活動推進校)
  学校、家庭、地域社会が連携して取り組む体験活動について、様々な視点に立って「体験活動を充実するためのカリキュラム」の在り方を検討し、その視点に基づいて作成するカリキュラムについて各自が研究し報告する。
【第13回】
 ・体験活動を充実させるためのカリキュラム開発3
  体験活動を推進するカリキュラムのグランドデザインを作成する。
【第14回】
 ・体験活動を充実させるためのカリキュラム開発4
  作成したグランドデザインに関する報告会を行い、様々な視点に立った体験活動の推進の方略を共有する。
【第15回】
 ・体験活動の充実のまとめ
  今までの授業で学んだことを振り返り、体験活動を充実させるための方略をまとめる。