1. |
授業の概要(ねらい) |
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新学習指導要領の実施へ向け、「学力の三要素と三つの柱」を念頭に、教育方法の基礎的理論(歴史・思想・政策)とその実践を学ぶことにより、新しい時代の教育方法のあり方を習得する。授業づくり、学級づくりの基礎的理論と実践例を具体的に学び、教師としての力量形成をめざす。特に教育内容構成と教材研究の方法について学ぶ。 また学習指導案を作成し、模擬授業の実施をとおして授業分析の方法等について学び、授業づくりの理解を深める。
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2. |
授業の到達目標 |
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具体的な実践例をもとに授業づくりの原則を学び、自身で授業実践できるようになる ①授業を支える学習理論、教授理論について理解し、現実の授業への適用・応用について考えることが出来る。 ②授業を構成する各種要素について理解し、それらを考えに入れながら授業を構成すること、学習評価をすることが出来る。具体物として授業案を作成することが出来る。また、他の授業について分析・評価などをすることができる。 ③情報機器の取扱いと学校現場での用いられ方について知り、自身でも活用することが出来る。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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①授業案の作成 40% ②模擬授業およびその授業分析 50% ③その他コメントペーパー等の提出物 10% 以上3点を総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は用いない 参考図書として ・佐藤学『教育の方法』(放送大学叢書)(左右社、2010年) ・学習指導要領(29年3月告示) 特に総則
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5. |
準備学修の内容 |
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教職科目であり、教育原理論、教育制度論、教育課程論との連続性をもった科目である。また、方法論の理解に当たっては、教育学・心理学などの学問的成果について基本的な知識を持っていなければならない。 さらに、教材を作成するためには、そのこと(教える内容)について十分な知識が必要となる。自分の中で不十分だと思われる点があれば、各自が知識や理解を補強しておくことが必要である。 ICTの教育現場での利用、というテーマは基本的な操作(文字入力、ファイルの保存など)は理解しているという前提で授業を行いますので、最低限そこまでのスキルは自学自習をして下さい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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認知理論、学習理論は「分かる授業」の基盤です。また授業分析の手法や考え方を学ぶことは、自分の授業を振り替えるためにも必要です。教育方法の授業は、指導案作成の基礎となる理論と方法を学ぶものです。学ぶ事柄が、現実の授業の中でどのように適用・応用できるのか考えながら学ぶ姿勢が求められます。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス 教育方法とは何か、教育技術とは何かについて基本的な考えを学ぶ | 【第2回】 | 授業の設計と指導の原則 授業とは何か、授業を構成する要素 | 【第3回】 | 発問、指示、助言の技術と板書の技術 | 【第4回】 | 教材研究の方法1 教材とは何か、「主たる教材」としての教科書 | 【第5回】 | 教材研究の方法2 教材づくりの実際 教材づくりの4段階 | 【第6回】 | 学級編成の理論と方法 学校とは何か、学級とは何か 学級編成の理論と方法 | 【第7回】 | 教育評価の理論と方法1 教育評価の概念と理論 | 【第8回】 | 教育評価の理論と方法2 「主体的・対話的で深い学び」とそれを踏まえた評価の概念と方法 | 【第9回】 | 授業の研究と評価1 授業分析の方法(定性的・定量的) | 【第10回】 | 授業の研究と評価2 授業分析の実際と事例 | 【第11回】 | 模擬授業1 模擬授業を通して授業案の再検討をする | 【第12回】 | 模擬授業2 他人の模擬授業を見ながら授業分析の実習を行う | 【第13回】 | 情報活用能力の育成と情報モラル1 各種調査から見られるICT利活用の課題 | 【第14回】 | 情報活用能力の育成と情報モラル2 学校で用いられているICT機器活用実習 | 【第15回】 | 授業案作成の実際とまとめ 自身の授業案を振り返る |
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