Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ESS-203
国語科概論 坂本 喜代子
選択  2単位
【初等教育】 18-1-1333-4426-004

1. 授業の概要(ねらい)

 「国語」は、小学校教員を目指す人たちであればだれでも、教育実習で、また現職教員になった際に必ず行う教科である。指導者が国語科の学習内容に興味をもってとらえようとしない限り、教材研究は成立しないし、子どもたちが国語の学習を好きになってくれることはないといっても過言ではない。
 授業は講義や解説のみでなく、小学校の言語活動の各領域における国語教材を提示し、実際に音読したり、問いを考えたり、「書く」活動を行うなどの授業設計の基礎を学ぶ。受講生は、場面によっては小学生の当時を思い出すことも学びの一つとなる。そのような意識が教材研究をする際には必要である。国語学習の実際を通して授業とは何かについても考えていけるようにしたい。
 「学習指導要領」では、「言語活動の充実」が重点項目として挙げられている。言語活動を通して国語科の指導事項を身に付けることの意味を理解し、大学での授業を通して小学校の国語教科書や教材のいくつかに触れ、国語科の内容を幅広く理解していくようにしたい。

2.
授業の到達目標

 ・日常生活に必要な国語の知識及び技能を身に付け、使うことができる。
 ・論理的な思考力や判断力、感性を働かせる創造力を養い、言葉で自分の思いや考えを深めることができる。
 ・授業ノートを作成し、資料のファイリングと予習復習の学習履歴を記録することができる。
 ・グループワークに積極的に参加し、対話的学びを通して自己理解を深めることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・毎回の提出物の内容(40%)
 ・小テスト3回(30%)
 ・最終授業の小レポート(10%)
 ・授業ポートフォリオ(20%)

4.
教科書・参考書

 テキスト
  文部科学省『小学校学習指導要領解説 国語編』(2018)
  中村敦雄『国語』(仮題)学文社(2018)

5.
準備学修の内容

 ・授業ポートフォリオを作成する。毎回の授業で使用したレジュメなどを活用したノートを作成する。毎時間の後の感想、新たに調べた内容などを書き添える。次回取り扱う学習指導要領の各項目に目を通し、次回の内容について調べ学習を行いノートに記録する。

6.
その他履修上の注意事項

 ・小学校教員免許取得希望者の受講とする。
 ・授業には必ず出席し、積極的に取り組むこと。
 ・授業のノートを作成する。ノートには、予習・授業記録・復習を記録し、定期的に提出する。ノートはいずれ小学校教員になったときには児童に指導するので、そのためのモデルととらえ、丁寧なノート作成を行う。
 ・毎回の授業を通して、教師という仕事に対する自己の適性を見極めていくようにし、課題があれば改善していくようにする。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション:小学校における国語科教育とその問題について学ぶ
【第2回】
 「話すこと・聞くこと」の内容と「発音・発声・メモ・スピーチ」について学ぶ
【第3回】
 「話すこと・聞くこと」の内容と「話し合い」について学ぶ
【第4回】
 「書くこと」の内容と「適切な表現」について学ぶ
【第5回】
 「書くこと」の内容と「思考のための図表」について学ぶ
 ※テスト①(第4回までの内容)
【第6回】
 「読むこと」の内容と「物語教材」について学ぶ
【第7回】
 「読むこと」の内容と「説明文教材」について学ぶ
【第8回】
 「読むこと」の内容と「非連続型テキスト・映像」について学ぶ
【第9回】
 「言葉の特徴や使い方に関する事項」の内容と「語彙・文や文章」について学ぶ
 ※テスト②(第8回までの内容)
【第10回】
 「言葉の特徴や使い方に関する事項」の内容と「表現の技法・言葉遊び」について学ぶ
【第11回】
 「情報の使い方に関する事項」の内容と「メディア・リテラシー」について学ぶ
【第12回】
 「我が国の言語文化に関する事項」の内容と「昔話・神話・百人一首」について学ぶ
【第13回】
 「我が国の言語文化に関する事項」の内容と「書写・読書」について学ぶ
 ※テスト③(第12回までの内容)
【第14回】
 国語科と他教科領域、外国語教育の関連について学ぶ
 ※授業ポートフォリオの提出
【第15回】
 これからの国語教育について学ぶ ※小レポートの提出