1. |
授業の概要(ねらい) |
|
英語で書かれた文学を学ぶ過程で、英語による表現力への理解を深めるとともに、英語が使われている国・地域の文化について理解する。また、将来教職を志望する学生の場合は、中学校および高等学校における外国語科の授業に上記の内容を生かすことができるようにする。 この授業では、学期を通じて、おもに英語圏文学の児童小説および小説の抜粋を丁寧に読み進める。いわゆる「多読」と対をなす読解法である「精読」に焦点を当ててテクストを読み解き、文法的な解説も適宜おこなう。また、音読練習も取り入れることによって、英語の言語芸術が持つ独特のリズムを体感することも意識する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・英語で書かれた名文をじっくりと読み解くことで、辞書を丁寧に引いて精読する習慣を身につけ、文学テクストにおいて使用されている様々な英語表現を正確に理解している。 ・緻密な読解に必要となる論理的思考能力、ならびにその思考を日本語で言語化する能力を高めている。 ・英語圏における国や地域の文化について基礎的な知識を持ち、異文化に対する想像力も高められている。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業への積極的な参加姿勢(30%)、毎回課される提出課題の成果(20%)、学期末の筆記試験の成果(50%)
|
4. |
教科書・参考書 |
|
授業内で指示する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
毎回課題を出す。その予習・復習をおこなうことで、授業の内容をより深く理解しておくことが望まれる。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
・毎回電子辞書ないしは紙の辞書を持参すること。 ・「英語圏の文学 III、IV」を履修していなくても受講可能だが、授業中に解説した文法知識を効果的に定着させるためにも「基礎英文法I」を同時受講することをお勧めする。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 「読むこと」の効能――総合的な英語力を身につけるために | 【第3回】 | 「読める」とはどういうことか | 【第4回】 | なぜ「児童文学」がむずかしいのか | 【第5回】 | 児童文学を読むポイント(1)語り手は誰か | 【第6回】 | 児童文学を読むポイント(2)こどもの論理 | 【第7回】 | 児童文学を読むポイント(3)「まなざし」について | 【第8回】 | 小説を読む(1)イメージする | 【第9回】 | 小説を読む(2) 動詞に注目する | 【第10回】 | 小説を読む(3)「助動詞」に注目する | 【第11回】 | 小説を読む(4)「時制」に注目する ※状況に応じて順番や内容が変わる可能性もある。 | 【第12回】 | 小説を読む(5)「かたまり」で読む | 【第13回】 | 小説を読む(6)「前から」読む | 【第14回】 | 小説を読む(7)「比喩」と「レトリック」 | 【第15回】 | 全体のまとめ、筆記試験 ※状況に応じて順番や内容が変わる可能性もある。 |
|