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授業の概要(ねらい) |
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社会史とは何か?社会史は「社会」の歴史ではない。社会史は政治と国家、文化、経済、社会的諸関係をふくむ人間生活の総体を考察の対象とする歴史学の一分野であると考えます。すなわち、少なくとも前近代においては社会史とは全体史であるという考え方をとりたいと思います。ヨーロッパ近世の社会史を主題ごとに取り上げます。したがって、通史的な扱いは放棄されていますので、(アドヴァイスはしますが)欠落している部分は自分で補ってください。
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2. |
授業の到達目標 |
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1.社会史の諸テーマについて十分理解している。 2.社会史の方法的議論を理解している。 3.社会史の扱う諸課題を通して現代の諸課題の解決に取り組むことができる。
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成績評価の方法および基準 |
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最後の回に筆記試験を行います。
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4. |
教科書・参考書 |
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講義の際に随時紹介します。なお、ゲオルク・G・イッガース著『ヨーロッパ歴史学の新潮流』(晃洋書房)は、社会史という分野が定着した1980年代までのヨーロッパ各国の歴史叙述の動向を知るうえで重要な文献です。また、二宮宏之『全体を見る眼と歴史家たち』(さまざまな版がある)も近世史家の著作として重要である。
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準備学修の内容 |
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ヨーロッパの通史や概説書は常に参照できるようにしてください。
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その他履修上の注意事項 |
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自分なりの問題意識をもって講義に臨んでください。最終回に近い時期に試験の様態について解説します。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 講義の展望とオリエンテーション | 【第2回】 | ヨーロッパ近世という時代区分について:「われら失いし世界」 | 【第3回】 | 歴史人口学(1):マルサス『人口論』について | 【第4回】 | 歴史人口学(2):近世の人口動態 | 【第5回】 | 歴史人口学(3):人口のメカニズム | 【第6回】 | 家族の歴史社会学(1):家族の類型学 | 【第7回】 | 家族の歴史社会学(2):家族と「イエ」 | 【第8回】 | 社会史の方法について | 【第9回】 | 身分制社会の構造 | 【第10回】 | 村と町 | 【第11回】 | 民衆文化と高級文化 | 【第12回】 | ネーションの社会学 | 【第13回】 | 歴史におけるマイノリティ | 【第14回】 | 環境史と社会史 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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