1. |
授業の概要(ねらい) |
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本講義では、前期において古代より近世までの中国政治思想の変遷を紹介し解説する。 なお、教職課程の履修者に対し、教育に関する東洋の歴史及び思想の基礎を修得するため、講義内容および教材の作成に関しても指導する。
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2. |
授業の到達目標 |
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授業内容の理解を基礎にして、東洋政治思想の変遷および周辺地域に与える影響の習得を目標とする。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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毎回授業後、200~300字程度の感想文を書く。その内容(50%)と期末レポートの結果(50%)により評価する。 なお、講義回数の3分の2以上出席することは単位修得の必須条件とする。
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4. |
教科書・参考書 |
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毎回、授業前にプリントを配布する。 参考資料: 溝口雄三・池田知久・小島毅 著 『中国思想史』 東京大学出版会 岩間一雄 著 『中国政治思想史研究』 未来社
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5. |
準備学修の内容 |
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前期において、中国の伝統的な政治思想がアジアの周辺諸国に及ぼした影響について、MELIC(Media Library Center)を活用し、講義の内容に関する参考文献に当たって、能動的に関連資料を把握し理解することを望む。また大学の外へ足を運んで、博物館、資料館などで調査・研究を進めてほしい。通年の履修を望む。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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大学に通えているのは保護者の方のおかげである。どうしてもさぼり気味になりそうな時は御両親の顔を思い浮かべてください。汗水垂らして稼いだお金があるからこそ、あなたは大学に通えているのである。それを頭の中に置いておくだけでも自然と頑張ろうという気になれるはずである。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス――古代中国政治思想概説 | 【第2回】 | 春秋戦国時代と諸子百家 | 【第3回】 | 老子の政治思想――無為自然、小国寡民 | 【第4回】 | 荘子の政治思想――自由逍遥、万物斉同 | 【第5回】 | 孔子の政治思想――仁と礼、徳治主義 | 【第6回】 | 孟子の政治思想――性善説、王道政治 | 【第7回】 | 荀子の政治思想――性悪説、礼治主義 | 【第8回】 | 墨子の政治思想――非戦論、兼愛交利 | 【第9回】 | 法家の政治思想――管仲、商鞅、韓非子の法治主義 | 【第10回】 | 秦漢の政治思想――集権王朝と儒教の盛衰 | 【第11回】 | 魏晋南北朝の政治思想――分裂時代の仏教と老荘思想 | 【第12回】 | 隋唐五代十国の政治思想――道儒仏の競合興替 | 【第13回】 | 宋元の政治思想――朱子学とその周辺 | 【第14回】 | 明清の政治思想――陽明学、ウエスタン・インパクトと経世致用の学 | 【第15回】 | まとめ |
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