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授業の概要(ねらい) |
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第二次世界大戦後、環太平洋地域では戦後処理の結果を踏まえ、その中から育まれた地域協調の精神は、世界の自由経済システムにとって貴重の経験として残し、また地域全体は発展を続けている。しかしその一方で、貧困、民族紛争や環境破壊など、未解決の問題が数多く存在し、複雑を極めている。 本講義は、19世紀から第二次世界大戦後までアジア太平洋地域の情勢を概観し、主に戦後、日本のアジア進出の影響を時系列に沿って解説するものである。 講義のほかに、ビデオなどの映像・音声資料を使用する。
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2. |
授業の到達目標 |
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まずは、環太平洋時代が到来する可能性に向かって、戦後からアジア太平洋地域における各国・地域の相互関係を再検証することを基礎にして、既存の地域協力機構の問題点と今後の展開を理解することは目標の1つである。 また、保護主義・地域主義など多岐にわたるグローバルな課題を解決するために、多角的な視点からそのアプローチを考える能力を培うことは第2の目標とする。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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毎回授業後、200~300字程度の感想文を書く。その内容(60%)と期末に提出するレポート、もしくは小テストの結果(40%)により評価する。但し、講義回数の3分の2以上出席することは単位修得の必須条件とする。
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4. |
教科書・参考書 |
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毎回、授業前にプリントを配布する。
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5. |
準備学修の内容 |
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大学の外へ足を運んで、博物館、資料館、図書館など、実物を見ながら勉強することや新聞・雑誌・インターネットなど通じて国際社会の動きをリアルタイムで把握することを勧める。
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その他履修上の注意事項 |
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教室のマナーおよび履修態度を重要視する。履修者の人数と学習効果に鑑み、後期において履修制限を設ける場合もある。 少しでもさぼり気味になりそうな時は御両親の顔を思い浮かべてください。汗水垂らして稼いだお金があるからこそ、あなたは大学に通えているのである。それを頭の中に置いておくだけでも自然と頑張ろうという気になれるはずである。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | ASEANの国際関係 1 インドシナ半島と島嶼部の歴史 | 【第3回】 | ASEANの国際関係 2 現状 | 【第4回】 | アジアの中の中国 1 朝貢体制と東アジア | 【第5回】 | アジアの中の中国 2 中国の世界進出 | 【第6回】 | アジアの中の朝鮮半島 1 | 【第7回】 | アジアの中の朝鮮半島 2 | 【第8回】 | アジアの中の台湾 1 | 【第9回】 | アジアの中の台湾 2 | 【第10回】 | 日中台関係の過去 | 【第11回】 | 日中台関係の現在・未来 | 【第12回】 | アジアにおける日本の戦後処理 | 【第13回】 | アジアの領土・領海問題を考える | 【第14回】 | アジア太平洋地域における日本――反日と親日の国際関係 | 【第15回】 | 後期のまとめ――「アジア共同体」を考える |
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