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授業の概要(ねらい) |
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古代オリエントの歴史を概観します。楔形文字の粘土板をはじめとする原典史料を読み解きながら、主に古代メソポタミア人のもたらした官僚機構、社会制度、信仰体系などについて講義します。今年度、Ⅱでは前2千年紀後半の宗教観の変遷について触れます。
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授業の到達目標 |
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今、私たちを悩ませている様々な社会矛盾の芽が遠い過去にさかのぼるものであること、およびそれが生じた背景を理解し、自分の言葉で語れるようにすることを目標とします。
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成績評価の方法および基準 |
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中間テストと期末レポートの成績を総合して評価します。レポートの点数にやや重きを置きますが、基本的に両者の合計点のみが評価対象です。出席は取りませんが、授業をろくに聞かずに単位を取ることはほぼ不可能であろうと思われます。評価は厳しいので、特に就職を控えた4年生は十分検討の上、受講してください。
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教科書・参考書 |
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テキストは使用せず、毎回の授業で配布するプリントの中で、随時参考文献を紹介します。この分野についてまったく予備知識のない学生は、入門書・概説書として以下の文献を通読しておくことをすすめます。 中田一郎『メソポタミア文明入門』岩波ジュニア新書、2007年。 小川他『世界の歴史④オリエント世界の発展』中公文庫、2009年。
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準備学修の内容 |
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プリントで紹介された参考文献の該当箇所を熟読しておくこと。
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その他履修上の注意事項 |
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受講生の多くはこの分野にあまりなじみがないと思われるので、できる限りわかりやすく説明するつもりです。ただし、やる気も努力する気もなく、安易に単位だけ取ろうと思っている学生は容赦なく落としますので、受講はご遠慮ください。
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各回の授業内容 |
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| 【第1回】 | | ガイダンス:授業内容の詳細と評価法などについて、改めて発表する。 | | 【第2回】 | | メソポタミアの宇宙論 | | 【第3回】 | | 宗教史概説(1)前3千年紀の宗教観 | | 【第4回】 | | 宗教史概説(2)前2千年紀前半の宗教観 | | 【第5回】 | | 宗教史概説(2)前2千年紀後半の宗教観 | | 【第6回】 | | 単一神信仰 | | 【第7回】 | | 呪術と祓魔儀礼 | | 【第8回】 | | 前半の講義のまとめ・補足 | | 【第9回】 | | 中間テスト | | 【第10回】 | | 単一神から超越神へ | | 【第11回】 | | エジプトの宗教概観(1)古王国時代 | | 【第12回】 | | エジプトの宗教概観(2)中王国~新王国時代 | | 【第13回】 | | アマルナ革命と唯一神信仰(1)アクエンアテンの「宗教改革」 | | 【第14回】 | | アマルナ革命と唯一神信仰(2)アテン信仰の影響 | | 【第15回】 | | 後半の講義のまとめ・補足 |
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