1. |
授業の概要(ねらい) |
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古代ギリシアの代表的な古典作品を読み、一字一句にこだわりながら、歴史的背景をふまえて自分なりの解釈ができるようにする。取り上げる4つの作品はいずれも、人間はなぜ生きるのか、幸福とは何か、運命をどう受け止めるのか、愛とは何かといった、根本問題を提起している。ギリシアの古典を通して、こうした人文科学本来の大きな問題に向き合い、深く考察する力を身につけてもらいたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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古典作品を読みながら、読む・書く・聴く・討論する・発表するという、日本語の基本的な運用能力を身につけること
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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毎回の予習課題の発表と討論への参加による
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4. |
教科書・参考書 |
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プラトン『プロタゴラス』光文社古典新訳文庫 ソポクレス『オイディプス王』岩波文庫 ソポクレス『アンティゴネ』岩波文庫 プラトン『饗宴』光文社古典新訳文庫 これ以外に必要な論文はプリントを配布する
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5. |
準備学修の内容 |
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次回の予習課題を必ずこなしてくること 発声練習を自宅で毎日行うこと
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業の冒頭で発声練習を毎回行うので、声を出すのが嫌いな者は決して受講しないこと 90分間ぼんやりしている暇はないので、集中力を切らさないこと
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション 古代ギリシア史概説とテキスト解説 | 【第2回】 | 『プロタゴラス』(1)ソフィストとは何者か、その歴史的背景 | 【第3回】 | 『プロタゴラス』(2)人類誕生の神話をめぐって | 【第4回】 | 『プロタゴラス』(3)徳は教えられるか | 【第5回】 | 『プロタゴラス』(4)幸福の条件は何か | 【第6回】 | 『オイディプス王』(1)オイディプスは真実を追求する者か、真実から逃れる者か | 【第7回】 | 『オイディプス王』(2)イオカステはいつ真実に気づいたか | 【第8回】 | 『オイディプス王』(3)DVD鑑賞 | 【第9回】 | 『アンティゴネ』(1)作品の基本的対立軸は何か | 【第10回】 | 『アンティゴネ』(2)アンティゴネの人物像をどうとらえるか | 【第11回】 | 『アンティゴネ』(3)朗読会 | 【第12回】 | プラトン『饗宴』(1) | 【第13回】 | プラトン『饗宴』(2) | 【第14回】 | プラトン『饗宴』(3) | 【第15回】 | 課題レポートの発表会 |
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