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授業の概要(ねらい) |
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考古学で扱う資料には土器や石器、金属器などさまざまなものがあるが、共通しているのはすべて物質資料、つまり「モノ」であるという点である。このような考古資料の持つ特性から、考古学実習では実際に手を動かしてモノを扱うことが授業内容の中心となる。春期の授業は土器をテーマにして進めていきたいと考えている。具体的には、実際に粘土を使って、縄文土器や弥生土器、土製品などを作ってもらうことになる。土器を作る作業を通じて、どのように粘土を積み上げて成形していくのか、粘土と粘土のつなぎ目はどのような道具を使って調整しているのか、土器の表面にみられる文様はどのようにして描かれているのか、などのさまざまな土器製作に関わる技術を知ってもらうことが目的となる。このような土器製作技術は、実際の考古資料である土器を観察する際に重要なポイントとなっている。つまり土器製作を通じて、どのように資料を観察すればよいのかという目を養ってもらうことがこの授業のねらいとなる。
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2. |
授業の到達目標 |
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1.土器製作を通じて製作技術に関する知識を習得する。 実際に自分で土器を作ることによって、土器製作に関する技術を理解することが目標となる。 2.資料の観察ポイントを理解する。 自分で実際に土器を作ることによって、工具はどのような痕跡を残すのか、粘土紐や粘土帯はどのように接合されているのか、文様はどのような順番で施文されているのかなどの、資料を観察する際のポイントを理解することが目標となる。
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成績評価の方法および基準 |
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履修者は必ず1点は土器を完成させること。上手下手は評価の対象にはならない。授業に取り組む姿勢と製作実験を通してどの程度知識を習得したかを考慮して成績を評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は特に指定しない。授業内で適宜参考資料を提示していく。
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準備学修の内容 |
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意欲のある人は授業時間外であっても製作作業に取り組むことを希望する。
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その他履修上の注意事項 |
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実際に粘土を使って作業をするので、そのつもりで授業に臨んでもらいたい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 土器製作の基礎知識 粘土の積み方、調整の仕方など基本的な知識の解説。 | 【第3回】 | モデルとなる土器の選定 製作する際にモデルとする土器を決める。 | 【第4回】 | 土器製作1回目 | 【第5回】 | 土器製作2回目 | 【第6回】 | 土器製作3回目 | 【第7回】 | 土器製作4回目 | 【第8回】 | 土器製作5回目 | 【第9回】 | 土器製作6回目 | 【第10回】 | 土器製作7回目 | 【第11回】 | 土器製作8回目 | 【第12回】 | 土器製作9回目 | 【第13回】 | 土器製作10回目 | 【第14回】 | 土器製作11回目 | 【第15回】 | 土器製作12回目 |
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