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授業の概要(ねらい) |
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本授業は、近代日本史上の思想を扱う。近代の日本には、どのような思想的課題が存在したか。その課題に対する取り組みは、どのような意味をもっていたのか。これをテクスト分析を通して歴史学的に検証し、普遍的価値をめぐる西洋と東洋、そして日本の思想の特質を考察する。前期「比較思想史論」では、主要なテーマをいくつか選び、その検討を中心に進めていく。
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2. |
授業の到達目標 |
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近代日本における思想的課題についての理解を深めること。また近代日本のテクスト読解分析能力を高め、東西および日本の思想の特質を理解・説明できるようになること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業内での発言・報告・討議内容などを成績基準の対象とする。
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4. |
教科書・参考書 |
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【参考書】 加藤周一他編『日本近代思想大系』(全23巻・別巻、1988~1992、岩波書店) 「軍隊・兵士」「憲法構想」「対外観」「歴史認識」「翻訳の思想」など、対象テーマは受講生と相談する。
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5. |
準備学修の内容 |
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テクストおよび「解題」を熟読した上で、内容を整理したレジュメを作成する。その際に、理解点・疑問点などを書き出しておくこと。
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その他履修上の注意事項 |
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受講生自身の研究テーマに資する内容に近いテクスト選択を行うことを、予め理解して受講すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス・授業の進め方 | 【第2回】 | 「開国」「天皇と華族」 | 【第3回】 | 「官僚制 警察」「軍隊と兵士」 | 【第4回】 | 「宗教と国家」「教育の体系」 | 【第5回】 | 「法と秩序」「経済構想」 | 【第6回】 | 「憲法構想」「学問と知識人」 | 【第7回】 | 「言論とメディア」 | 【第8回】 | 「対外観」 | 【第9回】 | 「歴史認識」「科学と技術」 | 【第10回】 | 「翻訳の思想」「文体」 | 【第11回】 | 「美術」「芸能」 | 【第12回】 | 「都市 建築」 | 【第13回】 | 「家と村」「民衆運動」 | 【第14回】 | 「差別の諸相」「風俗 性」 | 【第15回】 | 「近代史料解説」/授業のまとめ |
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