Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:
比較思想史論 小山 俊樹
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 18-1-1340-2706-011

1. 授業の概要(ねらい)

 本授業は、近代日本史上の思想を扱う。近代の日本には、どのような思想的課題が存在したか。その課題に対する取り組みは、どのような意味をもっていたのか。これをテクスト分析を通して歴史学的に検証し、普遍的価値をめぐる西洋と東洋、そして日本の思想の特質を考察する。前期「比較思想史論」では、主要なテーマをいくつか選び、その検討を中心に進めていく。

2.
授業の到達目標

 近代日本における思想的課題についての理解を深めること。また近代日本のテクスト読解分析能力を高め、東西および日本の思想の特質を理解・説明できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内での発言・報告・討議内容などを成績基準の対象とする。

4.
教科書・参考書

 【参考書】
  加藤周一他編『日本近代思想大系』(全23巻・別巻、1988~1992、岩波書店)
  「軍隊・兵士」「憲法構想」「対外観」「歴史認識」「翻訳の思想」など、対象テーマは受講生と相談する。

5.
準備学修の内容

 テクストおよび「解題」を熟読した上で、内容を整理したレジュメを作成する。その際に、理解点・疑問点などを書き出しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 受講生自身の研究テーマに資する内容に近いテクスト選択を行うことを、予め理解して受講すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス・授業の進め方
【第2回】
 「開国」「天皇と華族」
【第3回】
 「官僚制 警察」「軍隊と兵士」
【第4回】
 「宗教と国家」「教育の体系」
【第5回】
 「法と秩序」「経済構想」
【第6回】
 「憲法構想」「学問と知識人」
【第7回】
 「言論とメディア」
【第8回】
 「対外観」
【第9回】
 「歴史認識」「科学と技術」
【第10回】
 「翻訳の思想」「文体」
【第11回】
 「美術」「芸能」
【第12回】
 「都市 建築」
【第13回】
 「家と村」「民衆運動」
【第14回】
 「差別の諸相」「風俗 性」
【第15回】
 「近代史料解説」/授業のまとめ