Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:HSG-201
史学概論 I 澁谷 由里
必修  2単位
【史】 18-1-1340-4424-001

1. 授業の概要(ねらい)

 「歴史学研究のありかたを考える」
 歴史学という学問の本質やその学び方について考え、あわせて最近の研究動向と新しい切り口を紹介していきます。みなさんが歴史学のレポートや卒論を書いていくうえで、参考になるような勉強方法や史料(資料)の使い方、作業の進め方も具体的にアドヴァイスします。

2.
授業の到達目標

 1、歴史学の本質と学び方について、基本的な理解ができる。
 2、歴史学の最近の研究動向や、研究上の新しい切り口が理解できる。
 3、歴史学のレポートや卒論を書くうえで必要な知識が得られ、作成能力が向上する。

3.
成績評価の方法および基準

 複数回の小テスト(計)60%、中間テスト20%、最終テスト20%

4.
教科書・参考書

 テキスト:福井憲彦『歴史学入門』(岩波書店、2006年)

5.
準備学修の内容

 1つの章をおおむね2、3回ずつ精読していきますので、該当する章を必ず予習し、人名や用語についての課題が出されることを想定して、それらを調べてノートしておいてください。

6.
その他履修上の注意事項

 授業中の私語はやめてください。配布物があるので、教室の後方には座らないで下さい。30分以上の遅刻や履修態度不良の場合には、厳重に注意します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 教員の自己紹介とガイダンス―なぜ歴史学を学ぶのか、この授業のねらいについて―
【第2回】
 歴史から何を学ぶか?(1)「社会史」の誕生
【第3回】
 歴史から何を学ぶか?(2)「歴史家」と「物好き」
【第4回】
 歴史から何を学ぶか?(3)歴史の本質
【第5回】
 史料と資料の読み解き方(1)「史料」「資料」とは何か
【第6回】
 史料と資料の読み解き方(2)何から何を解読するのか
【第7回】
 中間テスト、新しい歴史学(1)自然環境と人間とのかかわり
【第8回】
 新しい歴史学(2)人間は環境をどう変えようとしたのか
【第9回】
 時間の重層性(1)自然のリズムと時計の登場
【第10回】
 時間の重層性(2)時計は何を支配したのか
【第11回】
 地域と国家(1)「都市史」の魅力と可能性
【第12回】
 地域と国家(2)「国家」がもたらした問題
【第13回】
 グローバル・ヒストリー、ネットワーク論(1)国家超越のこころみ
【第14回】
 グルーバル・ヒストリー、ネットワーク論(2)海と陸
【第15回】
 まとめと最終テスト