Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:HSG-202
史学概論 II 澁谷 由里
必修  2単位
【史】 18-1-1340-4424-002

1. 授業の概要(ねらい)

 「歴史学の現在と未来」
 春期に引き続き歴史学の本質と学び方について考えていきますが、秋学期はとくに、「いま」の歴史学に影響をあたえた学説や概念、あるいは「いま」の歴史学が直面している課題や、学問としての将来の方向性などについて、具体的にみていきます。

2.
授業の到達目標

 1、「いま」の歴史学に影響をあたえた学説や概念を理解できるようになる。
 2、「いま」の歴史学が直面している課題や、学問としての将来の方向性を理解できるようになる。
 3、履修者がじっさいに歴史を研究をするうえで注意すべきことを、理解できるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 複数回の小テスト(計)60%、中間テスト20%、最終テスト20%

4.
教科書・参考書

 テキスト:福井憲彦『歴史学入門』(岩波書店、2006年)

5.
準備学修の内容

 テキスト後半(第6章以降)を詳しく学んでいきます。1章をおおむね2、3回ずつ精読していきますので、該当する章および関連する部分は特によく予習し、授業後は、次回の授業にそなえて要点を整理し、重要な用語を復習してください。

6.
その他履修上の注意事項

 授業中の私語はやめてください。配布物があるので、教室の後方には座らないでください。なお履修態度がよくない履修者に対しては、厳重に注意します。
 秋期から新たに履修する学生へ なるべく初回に出席してください(履修者カードに記入してほしいことがあります)。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス―春学期をふりかえって、秋学期に学ぶべきこと―
【第2回】
 グローバル・ヒストリー論(1)世界はいつから「一体化」してきたのか?
【第3回】
 グローバル・ヒストリー論(2)「ネットワーク」で見る世界
【第4回】
 身体の歴史学(1)人間は「からだ」をどうとらえてきたか?
【第5回】
 身体の歴史学(2)病気と生死
【第6回】
 中間テストの説明、歴史学の基礎作業(1)人口統計の重要性
【第7回】
 中間テスト、歴史学の基礎作業(2)家族復元から見えてくるもの
【第8回】
 人間関係のいろいろ(1)血縁と地縁
【第9回】
人間関係のいろいろ(2)「ソシアビリテ」論
【第10回】
 比較史(1)比べると何がわかるか?
【第11回】
 比較史(2)何を、どう比べるか?
【第12回】
 政治と文化(1)「政治史」の限界
【第13回】
 政治と文化(2)儀礼と表象
【第14回】
 「歴史を研究する」ということ、最終テストの説明
【第15回】
 まとめと最終テスト