Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:HAA-207
東洋史特殊講義4A- I 澁谷 由里
選択必修  2単位
【史】 18-1-1340-4424-003

1. 授業の概要(ねらい)

 「満洲」の歴史
 中国大陸は広大で、歴史も地理も一様ではありません。もちろん、各王朝の都を中心とした中国全体の歴史も重要ですが、時代を下るにつれて、政治・経済・社会に地域性が大きく影響するようにもなったため、全体史だけでは理解できないことが多々あります。
 この授業では、日本とかかわりが深かった「満洲」(中国東北地方)の歴史をとりあげ、全体史と地方史との関係、諸族とのかかわりなど、現在に通ずる問題を、履修者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

2.
授業の到達目標

 1、「満洲」独自の歴史を、中国・朝鮮・モンゴル・ロシア・日本の歴史とも関連づけて理解できるようになる。
 2、現在の国際問題の、歴史的起源や経緯を理解できるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 複数回のミニテスト60%、中間テスト20%、期末テスト20%

4.
教科書・参考書

 テキスト:澁谷由里『馬賊の「満洲」ー張作霖と近代中国ー』(講談社学術文庫、2017年)

5.
準備学修の内容

 高校教科書レベルの世界史・日本史の基礎知識はある、という前提で授業を進めます。自信がない履修者は、高校時代の教科書・参考書・副教材などでよく予習してきてください。授業に持参してもかまいません。

6.
その他履修上の注意事項

 授業中の私語はやめてください。履修態度不良は厳重に注意します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 教員の自己紹介とガイダンス
【第2回】
 「満洲」とはどんなところか? なぜ重要な地域なのか?
【第3回】
 中国史のなかの「満洲」(1)先史時代〜中世(唐末まで)
【第4回】
 中国史のなかの「満洲」(2)近世前期(宋・遼・金・元)
【第5回】
 中国史のなかの「満洲」(3)近世後期(明代前半期)
【第6回】
 中国史のなかの「満洲」(4)近世後期(明代後半期)、中間テストの説明
【第7回】
 中間テスト、「満洲」王朝としての清朝(1)ヌルハチとホンタイジ
【第8回】
 「満洲」王朝としての清朝(2)入関後から全盛期へ
【第9回】
 「満洲」王朝としての清朝(3)モンゴル族との関係
【第10回】
 「満洲」王朝としての清朝(4)チベット族との関係
【第11回】
 「満洲」王朝としての清朝(5)漢族との関係
【第12回】
 「満洲」王朝としての清朝(6)朝鮮王朝・朝鮮族との関係
【第13回】
 「満洲」王朝としての清朝(7)日本との関係
【第14回】
 「満洲」王朝としての清朝(8)ロシアとの関係、最終テストの説明
【第15回】
 まとめと最終テスト