1. |
授業の概要(ねらい) |
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本講義は死生学の概論である。私たちは死にゆく者と同じ時間を過ごすことがある。また、自身が死にゆくとき、自身の死後も生きていくだろう人と最後の時間を過ごすことがある。さらに、私たちは死者を悼み、あるいは生まれなかった者を想うことによって、彼らと共に生きていくことができる。このように、死は私たちが他者とかかわる媒介のひとつであり、これを通じては私たちの生がいかなるものであるのかを検討するための視座を得るのが本講義の目標である。
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2. |
授業の到達目標 |
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死という現象を社会(学)的視点から捉えること 自身がもつ死への実存的な問いに対峙する知性を得ること
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末試験(80%)と積極的な授業参加(20%)による。試験は講義中に扱った内容を適切に理解しているかを評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書は指定しない。参考文献は授業中に適宜提示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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講義内容の予復習に努めることを期待する。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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講義内容への質問・批判等を通じた積極的な授業参加を期待する。また、他者の学習を妨害する行為は厳に慎まれたい。 なお、内容の性質上、本講義を受講することによって、死をめぐる自身の経験を思い出したり、自身の死を予期したりといったことが十分に予想されるので、そういったことに強い抵抗を感じる者は受講に向かない。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:授業計画および概略を示し、評価基準について詳説する。 | 【第2回】 | 社会における死(1):死の歴史的現代 | 【第3回】 | 社会における死(2):死を取り巻く諸制度 | 【第4回】 | 生まれる(1):堕胎・嬰児殺 | 【第5回】 | 生まれる(2):流産・死産 | 【第6回】 | 終える(1):終末期医療 | 【第7回】 | 終える(2):脳死・臓器移植/安楽死・尊厳死 | 【第8回】 | 準備する(1):宗教における死生観 | 【第9回】 | 準備する(2):デスエデュケーション | 【第10回】 | 遺される(1):悲嘆とグリーフケア | 【第11回】 | 遺される(2):自死遺族支援 | 【第12回】 | 殺す・殺される(1):死刑 | 【第13回】 | 殺す・殺される(2):戦争・災害 | 【第14回】 | 質疑応答・試験対策 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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