1. |
授業の概要(ねらい) |
|
人は、ことば以外のさまざまな媒体を使いながら表現している。伝えたいことがことばにならず、身振りで補ったり、そもそもことばにできないと悩んだ経験は誰しもあるはずである。取り分けことばの獲得途上にある子どもにおいて、あるいは障がいのある人において、ことば以外の表現手段は、遊びとして、他者との交流の架け橋として大きな意味を持っている。そこで、本演習では、描画に焦点を当て、描く行為や作品を通して子どもは何を表現していると考えられるのかについて、体系的かつ体験的に学ぶこととする。本演習Aにおいては、担当者を決めてテキストを輪読し、ディスカッションをふまえながら、Bで取り組む課題へ向けた準備期間とする。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
1)子どもの描画心理学の基礎を学ぶ。 2)関心を持ったテーマを考える。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業への積極的参加(20%)、担当した箇所の発表(30%)、まとめの課題(50%)
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:グリン・V・トーマス、アンジェル・M.J.シルク『子どもの描画心理学』りぶらりあ選書、法政大学出版局
|
5. |
準備学修の内容 |
|
担当箇所のみならず、授業を通してテキスト全体を読んでおく必要がある。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
担当者は責任を持って発表の準備をすること。 遅刻は、大きな減点になる。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 表現としての描画:サヴァン症候群 | 【第2回】 | 第1章 歴史と理論的概観 | 【第3回】 | 第2章 子どもの描画の特徴 | 【第4回】 | 第3章 描画とは何か | 【第5回】 | 描画とは何かについてのディスカッション | 【第6回】 | 第4章 なぜ子どもは描画するのか | 【第7回】 | 第5章 描画過程とその効果 | 【第8回】 | 描画過程についてのディスカッション | 【第9回】 | 第6章 描画のなかに提示されているのはどんな情報か?:前半 | 【第10回】 | 描画のなかに提示されているのはどんな情報か?:後半 | 【第11回】 | 第7章 描画の感情表現の側面:前半 | 【第12回】 | 描画の感情表現の側面:後半 | 【第13回】 | 感情表現としての描画を持ち寄りディスカッション | 【第14回】 | 第8章 特異な描画発達 | 【第15回】 | 特異な描画発達についてのディスカッションとまとめ |
|